トリプルパンチ!台風13号の被害
台風13号が、今日(9日)0時頃、中国の福建省に上陸しました。今年中国本土に上陸した、4個目の台風となります。
台風は、中国東部に被害をもたらしている他、昨日(8日)直撃した台湾では、死者を出すほどの災害を引き起こしました。また一方で、台風から少し離れた香港には、記録的な暑さをもたらし、ある別の深刻な問題を発生させました。
台風13号によるトリプルパンチ
< 台湾 >
台風は、昨日(8日)早朝、台湾東部の花蓮県に上陸しました。非常に強い勢力のままで直撃したことから、被害が広がりました。報道によると、少なくとも6名が死亡、4名が行方不明、そして180名余りがケガをしているとのことです。
台湾北部の宜蘭県では、58メートルの最大瞬間風速に加え、24時間で1200ミリを超える雨が観測されました。これは年間降水量の約半分に相当します。さらに台湾北西部の桃園市では、大規模な土砂崩れが発生し、約10軒の家屋が飲み込まれました。
< 香港 >
一方、台風の西に位置していた香港では、昨日(8日)、台風に吹き込む南風の影響で気温が上がり、観測史上最も高い37.8度を記録しました。照りつける強い太陽のもと、光化学スモッグが発生し、大気汚染物質の濃度が上昇しました。
< 中国本土 >
台風の中心が通った福建省では、大きい被害が出ています。36の家屋が倒壊し、280家屋が損傷したとのことです。道路で冠水が起こり、水の深さが80センチにも達したところがありました。
また、浙江省では、24時間で700ミリ以上の雨が降り、道路が水に浸り、土砂崩れが起きています。
今後の進路
中国気象局発表の進路予想図を見ると、台風は熱帯低気圧へと変わったあと、カーブを描きながら、弱まりつつ北上する模様です。そして、来週後半には日本の天気に影響をもたらす恐れがあります。
台風13号は、これまでにサイパンやフィリピンなどでも、被害を発生させており、実に広範囲に渡って影響を及ぼしています。
※ タイトル一部変更しました