[リール考]シマノ派から見たダイワの羨ましいところ。
こんにちは、バス釣りブロガーのikahimeです。
今回はシマノリールとダイワリールの構造を比較し、ダイワが優れている点を探っていきたいと思います。
まずはシマノの良さを確認してから、ダイワの羨ましい点をご紹介します。
筆者のバス釣り歴は6年ほど。歴は短いですが、インプレ記事執筆のため両社リールを数十台試しました。
また、自分でフルオーバーホール(分解)することが出来ます。
シマノの良いところ
構造がシンプル
シマノは基本的に構造がシンプルでメンテナンスが楽チンです。(機種にもよる)
そのかわり飛び道具的な面白機構は少ない。素材の良さで勝負する、といった作りですね。
カスタムしやすい
比較的カスタムがしやすい構造です。例えばクラッチがビス一本で交換可能。
一方でダイワは、クラッチレバーはクラッチバーに貫通する方式で装着されているため、クラッチレバー交換するためにはサイドプレートを開ける必要がある。
かっ飛びチューニングキットは本当にかっ飛ぶのか。AIR HDを試したゾ。
また、ベアリング交換も容易です。メカニカルブレーキキャップを外すとすぐにスプール軸ベアリングにアクセス可能です。
社外品のベアリングに交換する際に非常に便利です。
一方でダイワリールはキャップを外しても「フタ」があり、ハンドルとサイドプレートを外さないとベアリングが交換できません。
ギアが滑らか
ハンドルを回したときのとにかく滑らかな回転感覚。私がシマノ製品に惚れ込んでいる最大の理由です。
シマノは自転車のギアも製造しているいわば「ギア屋」さんなのでハイレベルな仕上がりです。
とはいえ最近はダイワの巻き心地も良くて、もはや好みの問題という次元です。ジリオンやリョーガとか普通にヌメヌメだもんな…
両社には「巻き感のフィーリング」に違いがあります。(ここは言語化するのが難しいところです。)
遠心ブレーキのフィーリング
あとは失速感が少ない遠心ブレーキのフィーリングですね。
シマノ SVS、SVS∞(インフィニティ)ブレーキの世代ごとの種類と特徴。
特に2016年以降のリールに搭載されたSVS Infinity(白いブレーキシュー4つのSVS Infinity)。
ブレーキ調整のしやすさや、キャストフィーリングが大幅に向上しました。
メインギア&ピニオンギアを注文できる
シマノは全てのパーツを単体注文可能です。特にメインギア&ピニオンギアを注文できるのはありがたい。
自分でメンテナンスする場合は強いです。
ダイワの良いとこ
続きまして、ダイワの羨ましいところをまとめました。
デザインがカッコイイ
ダイワはとにかくデザインがカッコイイ。純正ですでにカスタム感が出ています。
ガンダム的というか、男心をくすぐる無骨な印象です。
ハンドルノブのデザイン
ダイワはハンドルノブが精悍なデザイン。シマノの純正ノブよりべた付きも発生しにくいですね。
上写真はZAIONハンドルノブ。
ZAIONスタードラグ
ZAIONスタードラグのデザイン性の高さや操作のしやすさもポイント。
ハンドルノブと併せて、ダイワは純正状態でありながら適度な「カスタム感」の表現がされています。
TWS(Tウィングシステム)
第3世代目というTWS(Tウィングシステム)。
T字型のレベルワインドで、巻き取り時はT字の下部分、キャスト時はT字の上部分を使ってスムースなライン放出を支援します。
ハイエンドモデルであるスティーズSV TWも含め、ダイワリールの多くのモデルに装備されています。
抵抗の少ない放出感が本当に気持ちいいです。
特にPEラインセッティングでは、ノットの抜けがよく好相性です。
軽量ルアーを突き詰めるとマグブレーキ
超軽量ルアーのキャストはダイワのマグブレーキが優勢です。
シマノのSVSはブレーキユニットがスプールに付くため、スプール自重が増えて軽量ルアーを扱う際には不利になります。
軽量スプールの方が、回転の立ち上がりが鋭いため軽いルアーを投げるのに向いています。
軽量ルアーにはマグが有利なのは、シマノのベイトフィネスリール、’16アルデバランBFSが例外的にマグネットブレーキを採用していることからも明らかです。
SVスプールによるトラブルフリー性能
ダイワのSV(ストレスフリー・バーサタイル)スプール+熟成したマグブレーキによるトラブルレスな使用感。
バックラッシュが極めて少なくとても快適です。
シマノも穴あきのMGLスプールで対抗していますが、トラブルレス性能はSVスプールが一枚上手です。
ダイワはブレーキ調整が20段階だけ。シンプルなのもトラブルレスに繋がっています。
ダイワを選ぶ理由
- ベイトフィネスを極めたい
- カスタムせずにカスタム感を味わいたい
- トラブルレスを重視したい
- TWSの抜けの良さが欲しい
そんなケースですとダイワリールを選んだ方が幸せになれます。
私の場合はシルキーな巻き心地にほれ込んでシマノ派になりました。でも、特にベイトフィネスについては一歩秀でているのはダイワリールですね。
それぞれあるメリットのどこを重視するか、というところで選ぶ感じになると思います。