【南アルプス市】昔を思い今を生き未来を想像する〜企画展以外もとても面白いぞ伝承館!〜
困った時の伝承館(笑)と言うわけではありませんが、筆者にとって南アルプス市で活動する者にとって、知恵袋的な存在の【南アルプス市ふるさと文化伝承館】以前ご紹介した企画展も絶賛公開中ですが、今回は企画展以外にも面白い展示が沢山あることをご紹介したいと思います。
いつもの位置からいつもの伝承館。いつもワクワクがある施設です。
テーマ展「てっすげえじゃんけ!枡形堤防、将棋頭、石積出」12月18日(金)まで絶賛開催中!
最初に伺った時と展示が微妙に変わっていました。開催期間中でもより良い展示にと言う姿勢が伝わってきます。
企画展以外の一階の常設展示も見所ばかり。縄文ばかりでなくそれぞれの時代の出土品も展示されています。御勅使川の治水利水の歴史もつぶさに学ぶことができます。
伝承館玄関の真正面。階段脇に展示されているパネルは伝承館の展示と時代がとても分かりやすく表示されています。先ずはこのパネルを見てから展示を見て回ってはいかがでしょうか?で、一通り見て回ったもう一度パネルを見ると理解が捗るかと思います。右下のオレンジの正方形ですが、現地でじっくりご覧ください。メッセージが熱く考えさせられます。
パネルの横。階段下には黒板のお絵かきコーナー。お子さん好きでしょ?
一階の通路には、沢登六角堂の切子の展示が新たに追加されました。
とても精緻な切紙細工!因みに、職人さんの職人技ではありません。「沢登切子保存会」が中心になって、地域の方々が制作されているとのこと!?これは普通に職人の凄技にしか見えませんよね?毎年、10月13日に沢登六角堂の祭典にて奉納展示されるとのこと。今年も開催予定です。ぜひ間近で体験してみてください。
その他にも、最近オープンしたfumotto南アルプスおよびコストコの用地から出土した品が展示されていたり、
藍染に関する資料や徳島堰の写真が展示されています。まだまだ追加されていく予定だそう。とても楽しみです。関連イベントも行われたりするので、伝承館の情報は要チェックですよ。
より身近な展示も。懐かしく思う筆者は歳が知れてしまいます(笑)
ミュージアムグッズも充実してきています!早速登場!切子Tシャツ!(¥2200)もしかしたら、伝承館の本気が一番伝わってくるコーナーかも知れません(笑)
博物館というと、古い時代の資料の展示ばかりで面白くないと言う方もいるかもしれません。古いこと知って何の役に立つの?と言われるかもしれません。が、現在の国道52号や中部横断自動車道は、昔の駿信往還と同じようなルートで同じような役割を持っているのは単なる偶然でしょうか?人や物、文化の交流として、十日市祭典やfumotto南アルプスおよびコストコに共通点は無いでしょうか?伝承館で色々と学んでいると偶然ではないと思えてきます。古いことは新しい時代のヒントにもなり得るのです。無駄なものは何もありません。
今を生きている我々は次の歴史になると言うこと。昔から今、未来は繋がっていますし、それぞれの時代に物語が存在します。そんな発想になれるのが南アルプス市ふるさと文化伝承館です。ぜひ一度ならず何度でも通ってみてください。文化財課と伝承館スタッフの方々の熱い解説は必聴です。
【南アルプス市ふるさと文化伝承館】
住所:山梨県南アルプス市野牛島2727
営業時間:9:30〜16:30
テーマ展「てっすげえじゃんけ!桝形堤防、将棋頭、石積出」
会期:2024年5月24日(金)〜12月18日(水)開催
入館無料
休館日:毎週木曜日(この日が祝日の場合は翌日休館)年末年始
問合せ:TEL 055-282-7408 FAX 055-285-7113
公式サイト