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【富士川町・南アルプス市 】稲刈り始まっていました〜櫛形山麓に見る日本の原風景〜

おがわひでいち地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市など)

あまりに暑い日が続いていたので、まだまだ季節は夏という感じがしていましたが、田んぼの稲の成長を見ていると、収穫の秋が近づいてきているのだと感じました。ボサっとしてて稲刈り前の棚田の風景を見にいくタイミングを逃すことがあるので、今年は少し早めに富士川町と南アルプス市の棚田に行ってきました。

先ずは富士川町の「舂米の棚田」に向かいます。平林地区に向かう県道413号平林青柳線。

山間部に入る少し手前、写真のゴミ集積所の先を左折します。

合併前の看板ですね。「つきよね」集落と読むのですが、記事では変換できないので地図表記の「舂米」とします。

舂米の棚田。低い所から見た様子。南アルプス市中野の棚田は比較的有名で、その存在に隠れてしまっていますが、中野よりもなだらかで人気も少なく長閑な印象を受ける良い場所です。

甲府盆地を見下ろす高台にあります。雲に阻まれて富士山は見えませんでしたが、見応え十分な日本の原風景でした。

少し落ち着いてきたと言っても、まだまだ暑さは続いていますね。稲穂の色が徐々に黄色くなってきていました。

舂米の棚田から少し下ると、綺麗に整備された公園があります。

道を挟んで交差点を左手に進むとまた芝生の広場があります。別々の公園かと思いましたが「新利根川河川公園」と言うそうです。

駐車場やトイレこそありますが、施設はバーゴラとベンチのみで遊具はありません。見通しの良い景色にはこれで十分。稲の実った田んぼをゆっくりと眺めるのには、このシンプルさがちょうど良い。

虫除けは必要かもしれませんが、ここでゆっくりお茶でも飲みたい。長閑で素敵な場所です。

公園下から山側を見ると、なんとも言えない落ち着いた気分になれます。きっとこの風景が日本人のDNAに刻まれているのでしょう。新利根川河川公園はこれからの黄金色の季節のためにあるような公園でした。

場所を移して次は南アルプス市「中野の棚田」に向かいました。

中野地区の下方から棚田に上がる場合、案内板があるのでそれに従って上ると良いでしょう。

最上部まで来ると視点場①②の案内があります。先ずは視点場②へ。

視点場②は棚田を南側から眺める位置にあります。棚田の形状が分かりやすい。

舂米の棚田と同じく櫛形山麓になりますが、こちらは少し高い位置にあります。勾配も急なので見晴らしも一段と良くなります。

次は視点場①へ。景観の良い場所に注意看板は苦肉の策でしょう。マナーや法を守れない人が少なからずいるのは嘆かわしいことです。

駐車場所は守りましょう。稲刈りが始まっていますので特に注意が必要です。農作業の邪魔はしないように心がけましょう。

視点場①からは富士山を絡めて棚田を写すことができます。今回は生憎と雲の中。

稲刈りが始まっていて地区内は作業の人や車が多くなっています。しつこいようですが、散策や撮影をする際には事故に気をつけて邪魔にならないよう注意しましょう。

今回は、富士川町と南アルプス市の日本の原風景とも言うべき棚田の景色を楽しんできました。山間の狭小な土地に先人が苦労して開墾した田畑は、今もなお日本人に郷愁を感じさせる風景として残されています。地域の方々のご苦労は想像にかたくありませんが、この先もこの景色を伝えていっていただけることを願っています。

【舂米の棚田】
場所:山梨県南巨摩郡富士川町舂米(県道413号の南側)
【新利根川河川公園】
場所:山梨県南巨摩郡富士川町舂米(棚田の東側)
駐車場・トイレ・水飲み場:あり
問合せ:富士川町役場 土木整備課 0556-22-7203
【中野の棚田】
場所:山梨県南アルプス市中野 視点場①②
駐車スペース:あり(案内板の指示に従ってください)

地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市など)

本業の傍ら写真家としても活動しています。南アルプス市を中心に、北杜市、韮崎市、西八代郡(市川三郷町)、南巨摩郡(富士川町、早川町、身延町、南部町)を担当しています。地元の皆さんが「出かけたい」「誇りに思う」と言えるような、また他の地域の人からも注目してもらえる記事をお届けできるように頑張ります。

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