【京都市】下京区『天道神社』で栄華祈願!明治天皇の皇后昭憲皇太后の御胞衣(胎盤)を収めた塚が鎮座!
京都の下京区で「壬生寺」や「角屋」さんで『新撰組』関連の取材をしているときに、ご縁をいただきました『天道神社』さん。
下京区に鎮座します『天道神社』の御主神は伊勢皇大神宮の天照大神、左右に正八幡大神、春日大明神、の三柱の神々を祀られています。
四条大宮を南に入った住宅街にあるこじんまりとした神社ですが、前を通り過ぎることができないほどの威厳を放っています。
それもそのはず、平安京に勧請されたときには、皇族始め京都中の人が集まるお宮だったそうです。
たびたびの兵火で焼失した神社ですが、1574年に織田信長により現在の地を授けられ再興されました。
境内には、明治天皇の皇后である昭憲皇太后の御胞衣(おえな)(胎盤)を収めた塚がありました。
これは一条家に誕生した皇后の栄華祈願のため、お父様がこの地に御胞衣を埋納したそう。
19歳のとき皇后宣下を受けられたと伝えられるため、開運祈願に訪れる参拝の方もいらっしゃるそうです。
境内には、様々な祠が祀られています。
天照大神の姫君である「市杵島比売命」を祀る「厳島社」や「洛陽二十五社天満宮」もあります。
「約束稲荷神社」では、念入りに参拝をされている男性がいらっしゃって、毎日参拝に来られているとのことでした。
牛頭天王をお祀りする「八坂神社」もありました!
「天道神社」の主なご利益は、「五穀成就」、「家畜の悪疫除け」です。
拝所と本殿の間にはおがたまの木(小賀玉の木)という大木も植えられ、社務所に説明が間られていました。
招霊(おきたま=神霊を招く)がなまったものという説があり、神社によく植えられている木だそうです。
毎年11月3日には例祭(神幸祭)が行われたり、5月17日には長い竿の先に季節の花を三方向に結び高く揚げる「天道花神事(てんどうばなしんじ)」という五穀豊穣を祈る神事が行われるそうです。
『高津商会』でも秋を中心に、地方でのお祭りで甲冑や小道具たちが大活躍しております。
日本の伝統を次世代に繋げていくこと、文化を広めることの大切さを改めて感じるこの頃です。
天道神社
〒600-8397 京都府京都市下京区西田町 615 仏光寺通猪熊西入ル