レイズとブルワーズはワールドシリーズ初優勝をめざす。レッドソックスが優勝なら今世紀5度目
ポストシーズンへ進んだ10チームのうち、ア・リーグ東地区優勝のタンパベイ・レイズとナ・リーグ中地区優勝のミルウォーキー・ブルワーズは、一度もワールドチャンピオンになったことがない。
1998年に誕生したレイズ(当時はタンパベイ・デビルレイズ)は、今年が7度目のポストシーズン進出。2008年と昨年はワールドシリーズまで進んだが、1勝4敗と2勝4敗に終わった。ブルワーズは、1969年にシアトル・パイロッツとして球史をスタートさせ、移転して翌年からブルワーズとなった。1997年まではア・リーグのチームだった。こちらのポストシーズン進出は8度目。1982年はワールドシリーズまで勝ち進み、3勝2敗としたが、そこから2敗を喫した。
レイズとブルワーズが、今年のワールドシリーズで対戦すれば、どちらが勝者になっても初優勝となる。優勝したことのない2チームによるワールドシリーズは、1980年が最後だ。この年は、フィラデルフィア・フィリーズが4勝2敗でカンザスシティ・ロイヤルズを下した。ロイヤルズは、その35年後の2015年にその5年後の1985年に初優勝を飾った。
レイズとブルワーズを除く、ポストシーズン進出8チームを、最後のワールドシリーズ優勝が遠い順に並べると、以下のようになる。
アトランタ・ブレーブス以外の7チームは、21世紀に入ってから、少なくとも1度はワールドシリーズで優勝している。ボストン・レッドソックスは4度(2004、2007、2013、2018年)、サンフランシスコ・ジャイアンツは3度(2010、2012、2014年)、セントルイス・カーディナルスは2度(2006、2011年)だ。今年のポストシーズン進出を逃した20チームのなかに、21世紀のワールドシリーズ優勝が2度以上はない。
なお、レイズとブルワーズの他には、サンディエゴ・パドレス、テキサス・レンジャーズ、コロラド・ロッキーズ、シアトル・マリナーズの4チームが、ワールドシリーズで優勝していない。