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ついにカートも電動化、Litheliの電動キャリーワゴンは上り坂も楽々

木村ヒデノリテックジャーナリスト/兼業主夫

キャンプ好きのみなさんこんにちは、テックジャーナリストで兼業主夫のヒデです。ついにキャリーワゴンまで電動になりました。

こういうのないのかなぁーと以前から探していた理想の形です。今回は一般販売に先行して試させていただきました。とはいえ、忖度なしにメリットデメリットを書きますよ。

悪路や高重量でもスイスイ走る電動カートLitheli(ライテリ) の電動キャリーワゴンW1 Pro
悪路や高重量でもスイスイ走る電動カートLitheli(ライテリ) の電動キャリーワゴンW1 Pro

というのもこのタイプのカートって子供を乗せて動くことも多いんですよ。そこまで混雑していない場所ならとても便利だし、広い場所で疲れたとぐずり始める恐怖からも解放されます(笑)

私がよく行く地元の豊橋動植物公園などはこうしたカートでの移動も許可されているのでマストで持っていっています。昭和記念公園なんかもそうですよね。

田舎ならではの広大な土地に立つ豊橋動植物公園は見どころ満載なものの、子供には広すぎて途中から抱っこして移動することもしばしば...
田舎ならではの広大な土地に立つ豊橋動植物公園は見どころ満載なものの、子供には広すぎて途中から抱っこして移動することもしばしば...

こういう場所ではカートが非常に便利なんですが、上り坂になると結構体力を使います。そんな時このW1 Proなら疲れずスイスイ進める、というわけです。

バッテリー取り外し可能が嬉しい

こういった電動ガジェットではバッテリーが内蔵式なものが多いですが、W1 Proは取り外し可能で簡単に充電することができます。カートをいちいち宅内へ入れて充電するのは面倒なのでこの点はありがたいですね。

コンパクトで取り外して充電しやすいバッテリー
コンパクトで取り外して充電しやすいバッテリー

さらにこのバッテリー、ポートがついているのでスマホやパソコンの充電にも使えます。カートを使わない時でもバッテリーだけ普段使いできるのはとても良いなと思いました。

20,000mAhと大容量で汎用性の高い着脱式バッテリー
20,000mAhと大容量で汎用性の高い着脱式バッテリー

さらに私がこのLitheliというメーカーに好感を持ったのが、同じタイプのバッテリーで使える製品がたくさんラインナップされているところ。

このバッテリーはU-BATTERY Plusというモデルですが、芝刈り機や工具、ガーデンツールなど幅広く活用することができます。製品も国内で有名なMAKITA製品とは一風違うラインナップになっているので一層興味が湧きました。

U-BATTERY Plusバッテリーが使える製品がたくさんあるのも魅力
U-BATTERY Plusバッテリーが使える製品がたくさんあるのも魅力

現状日本のAmazonで買えるものは一回り小さいU-BATTERYのシリーズのみのようですが、W1 Proを皮切りにどんどん製品投入していってもらいたいところです。

特にEcalir 1000というポータブル電源は921Whの本体とこのU-BATTERY Plusを2台同時充電できる製品で、W1 Proの充電ステーションとしては相性抜群。さらに取り外してこのU-BATTERY Plusを渡した方が、キャンプの時などみんなで充電しやすいということで今後の国内登場をぜひ期待したいと思います。

むしろこれも同時販売して欲しかった...というくらい興味が湧いています
むしろこれも同時販売して欲しかった...というくらい興味が湧いています

舗装路面でも段差で違いが出る電動カート

いろんな環境で使ってみたんですが、舗装路面でもいいなと思う場面がありました。こういったカートは重い荷物が乗っていると段差を越える時勢いをつけて登ると思います。

重さも相まってかなりの衝撃になるので荷物が落ちたり、子供が乗っている場合は衝撃を嫌がったりしますよね。

電動の場合はこれが全くありません。段差直近まで車輪を近づけてハンドルを握ると、パワフルな回転でゆっくり段差を越えてくれます。タイヤが細いのでこういう場面の心配をしていましたが予想以上にスムーズでパワフルな走りに驚きました。

未舗装の場所ではもちろん重宝しますが、舗装路面でも段差で明らかに違いがありました
未舗装の場所ではもちろん重宝しますが、舗装路面でも段差で明らかに違いがありました

手元のハンドルで電動のオンオフやスピードの調整ができますが、私の場合は一番速い速度が自分の歩く速度と合っていました。

バッテリー横には誤動作防止のピンもついているので、動作させたくないシーンでは抜いておくと安全です。

親指でボタンを押してからハンドルを握ると電動で走ります
親指でボタンを押してからハンドルを握ると電動で走ります

タイヤについているブレーキをかければかなりがっちり止まるので、テーブルとして使うような時に安心です。上面に設置するテーブルのオプションもあります。

テーブルをつければキャンプなどで出したまま活用できますね
テーブルをつければキャンプなどで出したまま活用できますね

他にも後部が開くのが意外と良いなと思いました。たくさん載せる場合もそうですが、ポータブル電源などはかなり重いので、高く上げなくても載せられるのは便利です。

背面が開くカートは意外と少ないかも
背面が開くカートは意外と少ないかも

カートとしての機能性は十分で、それが電動なんですからそりゃ間違いなく便利なんです。

あと一歩、ここはさらに改善してほしい!

気になったのはモーターの音がかなり大きいこと。スーパーで使っていたらかなり目立つくらいの音量です。ここはぜひ静音化してほしいですね。現状では上り坂など特定のシーンでのみ電動を使うことで解決できると思います。

バッテリーも3.4km(30分弱)の容量のようなので、ずっと電動で走らせるというよりは要所要所で使うように想定されている印象です。ただ前述した通り、バッテリーが着脱式なのでフル充電のバッテリーが何本もあればずっと電動でも動かせます。それだけに音の大きさが惜しいな...と思いました。

畳んでコンパクトに収納できるのは◎
畳んでコンパクトに収納できるのは◎

テーブル以外のオプションも欲しいなと思いました。子供やペットを載せる場合、屋根があるとオールシーズン使えてとても便利です。例えば太陽光パネルと一体になった屋根のオプションがあれば充電もできてとても便利です。今後の登場に期待したいと思います。

最後はやはり重量でしょうか。15.2kgは結構ずっしりくるので、私のように何階か階段で上げなければならない場合は面倒に感じました。パワフルなモーターなだけに重量があるんだと思いますが、カーボンフレームなどで少しでも軽量になるなら高くてもそちらを選びたいなと思いました。

少し気になる点はあったものの、現状電動のキャリーカートはこれ以外に見たことがありませんし、便利なのは間違いありません。特にバッテリーだけ別の用途にも使え、今後の汎用性も高いところが好印象でした。

今後さらに使い込んでみたいと思っています。

公式サイト
Litheli

販売サイト
W1 Pro

テックジャーナリスト/兼業主夫

バークリー音楽大学映画音楽作曲科卒。家事育児をしながらレビュー記事や動画を作っています。ガジェット好きが高じて築50年団地をスマートハウスにリノベ、沸騰ワード10で紹介されました。家事時短できる製品から育児に役立つハイテクおもちゃまで幅広く紹介していけたらと思っています。

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