手が出る子に「叩いちゃダメ」実は逆効果!”手が出る”を減らす対応方法を保育歴11年ママが教えます!
こんにちは!さっこせんせいです☆
うちの子すぐに手が出てしまう…。そんな悩みを抱えているママは多いと思います。お友達やきょうだいに対してだけでなく、大人に対しても叩いてしまう子もいます。
手が出てしまう子に対して「叩いたらダメでしょ!」「なんで叩くの!」と、ついこういった言葉で注意したくなりますよね。実はこのような声かけは逆効果だったりします!また、一言で「手が出る子」と言っても、2つのタイプに分けられ、そのタイプによってそれぞれ対応方法も変わってきます。
今回はタイプ別に【手が出るのを減らしていくためにどのように対応をしていけばいいのか】をお伝えしていこうと思います!
まず知っておきたい”子どもは手が出てあたりまえ”
子どもたちの発達には順序があります。子どもは、言葉を話す《言語機能》よりも身体を動かす《運動機能》の方が先に発達します。
言葉を話せるようになる前に、お座りができるようになったり歩いたりするようになるのがその表れです。そのため何か嫌なことがあったり、自分を守ろうとするときに、言葉よりも先に手が出てしまうのは当たり前のことなのです。しかし、当たり前と言ってもそのままではいけません。正しい対応方法を伝えていく必要があります。
ここで大切なポイント
《手が出てしまう子》には『笑いながら叩く子』と『衝動的に叩く子』の2つのタイプがあり、それぞれ対応方法が違います。それでは詳しくお伝えしましょう!
▷『手が出る子』は2つのタイプに分けられる
①笑いながらふざけて叩く子
叩いても笑っている子、笑いながら叩く子の場合
・悪気がない
・かまってほしいだけ
・相手の反応を楽しんでいる
ということがあります。そのため「なんでたたくの!」「やめて!」と、過剰に反応したり、注意や禁止の言葉をかけるのは逆効果です。
なぜなら、その反応が子どもにとっての成功体験になってしまうからです。ママやパパにかまってほしくて叩いているため、たとえ怒られたとしても、それが子どもにとっての成功体験になるのです。
また、悪気がないケースもあります。本人は遊んでいるつもりで手が出てしまう。この場合も注意や禁止の言葉をかけただけでは、「なぜ怒られているのか」根本的な部分に気が付けません。それでは、どのような対応をしたらいいのか…。
笑いながら叩いてくる子の場合、
【叩くことはいけない。ということを冷静に伝えてから、別の方法を伝える】
まずは落ち着いたトーンで「叩かれるのは嬉しくないよ。」「叩かれると悲しいからやめて」と伝えましょう。過剰に反応してしまうのは逆効果なので、落ち着いて伝えることがポイントです。
そして、その後別の方法を伝えます。たとえば、「叩くんじゃなくて、ギュゥってしてほしいな」「次からはツンツンってしてみてくれる?」といった感じです。【叩く】のは間違った表現方法です。正しい表現方法を伝えることで、叩く以外の方法でかまってもらえることを教えましょう!
【笑いながら叩いてくる子】
▷NG対応
・過剰に反応する
・注意や禁止の言葉かけをする
▷OK対応
・叩くのはいけないということを、落ち着いたトーンで伝える
・別の正しい表現方法を知らせる
②衝動的に叩いてしまう子
衝動的に手が出てしまう子の場合
・叩いたのには理由がある
・言葉での伝え方がわからない
・叩かれた相手の気持ちがわからない
ということがあります。はじめに伝えたように、子どもの言語能力はまだまだ未熟なため、どうしても手が先に出てしまうことがあります。
しかし、そこには必ず理由があります。親は、子どもが相手を傷つけてしまったり、手を出してしまった事実につい、「叩いたらダメでしょう!」「また叩いた!」と叱ることを優先させてしまいがちです。実はこれもNG対応なのです。
親自身が、わが子が手を出した理由に着目せず注意ばかりを優先させてしまうと、同じシチュエーションになった時に結局また手が出てしまうのです。
衝動的に手が出てしまう子の場合の対応は、
まず「どうしたの?」「これが取られて嫌だったの?」と、叩いてしまった理由を見極める声かけをすること
理由がわかったら、どうすればよかったのかを伝えます。自分の気持ちを受け止め、認めてもらえると、子どもは安心します。そこで初めて「いけないことをした」という事にも気が付けるのです。
また、理由がわかるといつも手が出てしまうタイミングや手がでやすいシチュエーションがわかるようになります。それがわかると【未然に防ぐ】ことが可能になってきます。
保育現場でも、よく手が出てしまう子がいました。その子は周りにお友達がたくさんいる状況になると手が出てしまっていたため、なるべく密な空間にならないように配慮したりと対策をすることで、手がでることを減らすことができました!そして
理由がわかったら、どうすれば良かったのかを伝える
例えば、おもちゃが欲しくて叩いたのなら、「貸してって言えばいいんだよ」と教えてあげたり、近づいてきたのが嫌だったのなら「そういうときは「やめて」と言うんだよ」と教えてあげます。
また、子どもたちは相手の気持ちになって考えることがまだできません。そのため叩かれたら相手が嫌な思いをする。ということを、イラストや写真を使って伝えることで、わかりやすく理解できるようにもなります。
【衝動的に叩いてしまう子】
▷NG対応
・頭ごなしに叱る
▷OK対応
・手がでた理由を探る→正しい対応を知らせる
・相手の気持ちをイラストを用いて伝える
・手が出やすい場面やタイミングを知り、未然に防ぐ
まとめ
《手が出てしまう》のは親としては放っておけない心配事ですよね。しかし子どもはまだまだ未熟であるということを、いま一度思い出してほしいと思います。
もちろんケガをさせてしまった時などは、強めの口調で注意が必要な場合があります。しかし、なるべくは手が出てしまった理由をしっかりと探り、親が根本的な理由を理解することで、子どもに伝えるべきことや、正しい対応方法が見えてくるはずです。
手が出るのは、言葉が未熟な時期特有のことです。できるだけ子どもに寄り添い丁寧に接し、正しい対応方法を伝えてあげることで、手が出る回数を減らしていくことができます。悩まれているママパパは一度「我が子はどんな気持ちがあって手が出てしまうのか」の部分を見つめてみてください!
私もまだまだ子育て奮闘中です!同じママとして、あなたの子育てを応援しています。
最後までお読みいただきありがとうございました!