スウェーデン政界でセクハラ被害 1300人の女性が連名抗議 #MeToo
北欧スウェーデンでは#MeToo(#私も)運動に伴い、各業界でのセクハラ告発が拡大している。
Svenska Dagbladet紙とスウェーデン国営放送局SVTによると、政界で働く1300人以上の女性がセクハラ・性被害を連名で告発した。
「#権力の廊下」というハッシュタグを付けて告発されたケースの中には、250ほどの性暴力事件もあり、地元警察に届けられる。
加害者の中には来年の総選挙に出馬する男性らも含まれているという。
女性政治家らが率先して作ったFacebookグループには、たったの2日間ほどで5000人以上のメンバーが登録された(SVT、Svenska Dagbladet)。
スウェーデンでの#MeToo運動は、隣国ノルウェーよりも騒動が拡大しており、ノルウェーが追従しているかたちだ。
19日にはスウェーデン各地で映画や劇場業界におけるセクハラ被害を訴えるイベントが開催される。匿名でのセクハラ被害が女優らに読まれたストックホルムでの会場には、ヴィクトリア王女とシルヴィア王妃、文化大臣も姿を現した(SVT)。
スウェーデン現地メディアによると、各業界ではFacebookでグループが立ち上がり、一部が連名で現地紙などを通して業界の改善を訴えている。
- 4000人以上の女性ジャーナリストがメディア業界に対して連名抗議(SVT)
- 700人以上の女性が映画・劇場業界に対して連名抗議(Svenska Dagbladet)
- 700人以上の女性がオペラ・コンサート業界に対して連名抗議(Dagens Nyheter)
- 5900人以上の女性が法律業界に対して連名抗議(Svenska Dagbladet)
- 2100人以上の女性が音楽業界に対して連名抗議(Dagens Nyheter)
- 1000人以上の女性が技術士業界に対して連名抗議(Dagens Nyheter)
他にも、ダンス、スポーツ、飲食、教育、保険業界など、各業界で同じような運動が起きている。
Text: Asaki Abumi