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【高野町(高野山エリア)】速報 梅肉エキスのうめぇ話。高血圧に良いかもしれない

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

昨日は旬である生梅のご紹介を行いました。
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今回は、2023年6月13日に公開されたばかりの論文について、今はやりのChatGPTで英語論文を和訳しました。

一言でまとめると、マウスでの研究において、梅肉エキスには、高血圧を予防する効果があるそうです。
梅王国和歌山には良い話になりそうです。

論文の原文公開サイトはコチラ
※訳文の日本語がおかしいところがあっても修正していません。

梅肉エキスとは
すりおろした青梅の搾り汁を弱火で長時間に煮詰めることで成分を濃縮させて作ります。
酸味が極めて強く、耳かき一杯程度の量でも舐めると非常に酸っぱい。民間薬として使われてきて、今はネットでも販売されています。
梅の産地のいち県民として自分で作ってみましたが、非常に手間がかかり、煮詰めるために仕上がり量も少ないので、買った方が早いです。

論文タイトル:

(原文)Infused juice concentrate of Japanese plum Prunus mume attenuates inflammatory vascular remodeling in a mouse model of hypertension induced by angiotensin II

(和訳)日本の梅の濃縮果汁の注入は、アンギオテンシンIIによって誘発された高血圧マウスモデルにおいて、炎症性血管リモデリングを軽減する作用があることが示されました。

論文要旨(和訳):

プラム(ウメ)の実は、日本の伝統的な食品です。最近、梅肉エキスと呼ばれる日本のプラムの濃縮果汁が、健康促進のサプリメントとして注目を集めています。

アンギオテンシンII(Ang II)は、高血圧の発症において中心的な役割を果たしています。梅肉エキスの処理によって、血管平滑筋細胞でAng IIによって誘発される成長促進シグナルが抑制されることが報告されています。しかし、梅肉エキスが高血圧の動物モデルにどのような効果を持つのかはまだわかっていません。

したがって、本研究では、Ang II投与による高血圧のマウスモデルを用いて、梅肉エキスの潜在的な降圧効果を探ることを目的としました。

C57BL/6系統のオスのマウスに2週間にわたってAng IIを投与し、その後2週間、0.1%の梅肉エキスを含む水か通常の水を与え、血圧を評価しました。2週間後、マウスを安楽死させ、大動脈を収集してリモデリングの評価を行いました。Ang II投与後、対照群のマウスでは大動脈の中膜肥厚が観察され、梅肉エキス群ではこの肥厚が抑制されました。梅肉エキスはさらに、大動脈におけるコラーゲン産生細胞の誘導と免疫細胞の浸潤を軽減しました。また、梅肉エキスによってAng IIによる高血圧の発症も予防されました。エコー検査により、梅肉エキスによってAng IIに誘発された心肥大も抑制されました。血管の線維芽細胞では、梅肉エキスがAng IIに対する血管細胞接着分子-1の誘導、エンドプラズミック・レチクル・ストレスマーカーであるイノシトール要求酵素-1αのリン酸化、およびグルコース消費の増加を軽減しました。

結論として、梅肉エキスはAng IIによる高血圧および炎症性血管リモデリングを予防しました。梅肉エキスの摂取による心血管の健康上の利益については、さらなる研究が必要です。

以上。詳細が気になる方は原文をお読みください。

マウスの研究ですが、梅肉エキスは昔から健康に良いと言われてきているので、ヒトにも良い効果があるかもしれませんね。
※あくまで梅肉エキスの研究で、梅干しではありません。










地域のあしもとマイスター(橋本市・高野町)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。

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