阪神ファームは負けなしの8連勝!《3/5の教育リーグ》
各地で行われているプロ野球のオープン戦、べテラン選手も出場し始めましたね。開幕に向け臨戦態勢が整ってきたという感じ。皆さんも準備OKですか?阪神タイガースも甲子園での連戦で、球場の外を歩いていてもアナウンスや登場曲だけでなく、打球音も聞こえてきて気持ちが盛り上がります。でもまだ寒いですねえ。
ファームも春季教育リーグの真っ最中。阪神は今週、由宇から雁の巣へと移動しています。3日は由宇での広島戦が雨天中止となりましたが、4日は無事に行われ6対4で勝利。4回に4四球と1安打で1点(藤井選手のタイムリー)、5回は3四死球と3安打で5点(狩野選手のタイムリー、藤井選手の押し出し四球、西田選手の3点タイムリー二塁打か三塁打か?)。先発の金田投手が5回6安打2失点(自責0)、岩貞投手が3回3安打2失点(岩本選手の2ラン)という内容です。
平均年齢32歳の投手陣と対戦
そして、きのう5日は雁の巣でのソフトバンク戦でした。相手は15年目の帆足投手、14年目の寺原投手、8年目の大場投手という継投。打線も長谷川選手や松中選手、高谷選手らの名前があります。阪神は1番にルーキーの植田選手が入り、4日の広島戦でも途中から守ったんですが、きのうはついにサードで先発出場した小豆畑選手。これは帰ってきたら詳しく聞いてみなくちゃ。ちなみに、きのうはファーストの一二三選手も合わせて、けっこう内野安打が多かったみたいですね。
最終回に1点差とされるも逃げ切って、阪神は教育リーグ3連勝。2月の練習試合も5戦全勝でしたから、ことしはまだ負けなしの8連勝です!僅差での勝利や、相手エラーでのサヨナラ勝ちなどもありましたが、とにかく負けていません。公式戦もこの調子でいきましょう。
そうそう、雁の巣球場のスコアボードが電光掲示板になったそうで!人の手で出されるスコアや、たまに手書きだった選手名など、なくなると寂しい気もしますね。だけど確かソフトバンクのファームは来年、雁の巣から移転するはず。有終の美ってとこでしょうか。
《春季教育リーグ》3月5日
ソフトバンク-阪神 (雁の巣)
阪神 000 030 000 = 3
ソフ 000 001 001 = 2
◆バッテリー
【阪神】岩崎-二神-筒井-山本 / 清水
【ソフ】帆足(5回)-寺原(3回)-大場(1回) / 高谷-細山田(6回~)
◆本塁打 猪本ソロ(二神)
◆二塁打 清水 高田
◆打撃(打-安-点/振-球/盗塁/失策)
1]遊:植田 (4-1-0 / 2-1 / 0 / 0)
2]中:俊介 (4-3-1 / 0-0 / 0 / 0)
3]指:関本 (3-1-2 / 1-0 / 0 / 0)
〃打指:鶴岡 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0)
4]右:狩野 (3-0-0 / 0-1 / 0 / 0)
5]捕:清水 (4-2-0 / 1-0 / 0 / 0)
6]三:小豆畑 (4-0-0 / 0-0 / 0 / 0)
7]一:一二三 (3-0-0 / 2-1 / 1 / 1)
8]二:西田 (4-1-0 / 0-0 / 0 / 0)
9]左:田上 (4-0-0 / 0-0 / 0 / 0)
◆投手(打-振-球/暴投-失策/失-自)
岩崎 4回 64球 (6-1-0 / 0-0 / 0-0)
二神 2回 29球 (2-3-0 / 0-0 / 1-1)
筒井 2回 31球 (0-1-2 / 0-0 / 0-0)
山本 1回 23球 (2-1-1 / 0-0 / 1-1)
俊介と関本の連打で3得点!
現地には行けていませんが、ソフトバンクの公式サイトから配信されている動画を参考に試合経過をご紹介します。打線はソフトバンクの先発・帆足に対して、1回は俊介の右前打のみで2回は三者凡退。3回は2死後に植田がフルカウントから中前打、俊介が右前打で一、三塁とするも関本が倒れて無得点。4回は三者凡退です。
一方の岩崎は1回、2死から松中のサード内野安打を許しただけ。2回は2死から白根の右前打と高谷のファースト内野安打(一二三がカバーの岩崎へ悪送球)で一、三塁としますが、古澤を三ゴロに打ち取って0点。3回は内野安打で出た牧原の盗塁を清水が阻止、続く松中に右前打されたものの4番・猪本は一ゴロで終了。4回も2死から白根の中前打のみ。予定の4回を投げ、6安打されながらも無失点でした。
そして5回の攻撃。西田の右前打、植田の死球などで2死一、二塁として、俊介が今度は左前へ先制タイムリー!これで一、三塁となり、続く関本が中前打。センターは捕球したと思われたのですが、そのあとで取りこぼしたのか少しもたつき関本は二塁へ。これはエラーでの進塁として、一塁走者・俊介の生還も画像を見る限りはヒットによるものかと。よって2点タイムリーとさせていただきます。
サヨナラのピンチをしのいで…
3対0とリードした阪神の2人目は二神。5回は2奪三振の三者凡退でしたが、6回に松中から空振り三振を奪ったあと、猪本に初球の真っすぐを右中間へ放り込まれます。3人目の筒井は7回の先頭に四球を与えながらも後続を内野ゴロ3つで切って取り、8回は2死から四球で出した上林を清水が刺し、3人で片づけて無失点。
その間の打線は、ソフトバンク2人目の寺原から6回、清水が右中間二塁打、小豆畑の一ゴロで1死三塁としたあと一二三の見逃し三振と西田の右飛で得点なし。7回は三者凡退。8回は狩野の四球と清水の右前打で1死一、二塁となりますが小豆畑は併殺打…。9回に登板した大場からは一二三が四球を選び、1死後に盗塁を決めたものの後が続かず。
その裏、阪神は連投の山本がマウンドへ向かい、簡単に2死を取りました。しかし8番の高谷に中前打され(代走は大滝)、代打・川島の四球で2死一、二塁。途中出場の真砂に左前タイムリーを浴びます。最後は釜元を空振り三振に仕留めて2者残塁。2死から招いたピンチをしのいで試合終了です。
岩崎「きょうはきょうの100%」
現地で取材したスポニチ・細川記者から選手のコメントを教えてもらったので、ご紹介します。まず「低めにボールが集まっていたので、そこはよかった」という岩崎投手。4イニングは予定通りで、64球という球数も「問題ない」そうです。「内野安打で出したりしたけど、低めにいっているということなので、長打と四球がなかったのはよかった。反省は、左打者ばかり出してしまったこと」と振り返りました。
変化球が多めだったかと問われ「意識的に(そうした)というのはあります。シーズンに向けていろいろ試したいので。変化球も低めに決められたから、きょうは合格点です」という答え。前回、2月28日の教育リーグ・中日戦はリリーフで2イニングを完ぺきに抑えましたが「ランナーを背負うことがなかったので、きょうはいろんなことができた」とも話しています。
また「常に開幕を目指してやっているのは変わらない。続けて結果を出していくだけです」という岩崎投手。直球については「もうちょっとですけど、普通よりはいい状態です。でも、もっとよくなる。もっとファウルを取りたいですね」とのこと。最後に、今は何パーセントくらいの状態か?と聞かれると「そういう質問は好きじゃないですねえ」と前置きしてから「きょうは、きょうの100パーセントでやっているので」と答えたとか。その穏やかな笑顔が目に浮かびます。
俊介3安打、清水2安打
5回の先制タイムリーを含む3打席連続安打の俊介選手は「いい感じで打てました」と言い、1軍の開幕ローテに入っていると見られる帆足投手からの3安打にも「あまり引っ張るのはよくないので、右に打った。これからもしっかり振っていかないと」と冷静なコメント。結果が出て何よりですが「打たないと上で使ってもらえないので、結果が出せるようにやっていきたい」と、さらなる活躍を誓いました。
次は、フルでマスクをかぶり2安打を放った清水選手。とはいえ談話は先発した岩崎投手のことのみです。「受けたのはクライマックス・シリーズ前の宮崎以来。すごくよかった」とのこと。昨年10月10日のフェニックスリーグ・LGツインズ戦(SOKKENNスタジアム)で先発し、5回を投げて1被安打無失点の試合ですね。なんせ5回で10奪三振という、素晴らしい内容でした。今回も「低めに集め、丁寧に投げられていた」と言いつつ「もう一段階、二段階いけると思う」と期待を込めた言葉です。
卒業式を終え「また頑張ろう」と植田
最後は植田選手。帆足投手からのヒットに「よかったです」とニッコリ。その打席を「いい当たりだったので、よかった。それと追い込まれて(カウント2-1)からの、スライダーのワンバウンドを振らなかったのがよかったと思います」と振り返る余裕もありました。1番というのはプロ初の経験ですが、あまり意識はしていなかったとか。本当に落ち着いた18歳ですよねえ。
3月3日に近江高校を卒業したばかり。その日の夜に遠征先のチーム宿舎へ入ったそうですが、初めての遠征が1人で移動なんて…きっと不安だったでしょう。でも翌4日の教育リーグ・広島戦(由宇)では3打数2安打とマルチヒット、さらに盗塁も決めたみたいですね。久しぶりの学校で、久しぶりの友だちに会った卒業式で「また頑張ろうと思いました」と気持ちを新たにしています。
きょう6日も雁の巣でソフトバンク戦が行われていて、先発は鶴投手と東浜投手です。この結果はご紹介できませんが、7日と8日に鳴尾浜で行われるオリックス戦はしっかり取材してお伝えしますので。横山投手がどちらに投げるのか断言はできませんけど、おそらく8日の先発ではないでしょうか。イニングは短いと思われます。と言いながら変更があった場合はすみません。