【名古屋市千種区】53年間の歴史に幕、5/9から東山公園前の「東山ビルB棟」の解体工事が始まりました
「東山公園」駅前にある巨大な集合住宅「東山ビルB棟」の解体工事が、2024年5月9日からとうとう始まりました。
「東山ビル」は1971年築の巨大なUR都市機構の賃貸住宅でした。53年間、東山公園駅前のお馴染みの風景でしたが、老朽化でずいぶん前に建て替え計画が発表されていました。
2024年5月9日の解体工事開始日の写真です。足場が組み始められていました。まだ1階の様子は見えます。
こちらは2日後の5月11日の写真です。足場も高く組まれ、パネルで1階部分が見えなくなりました。
5月9日にはなかった工程表などの表示がありました。工事期間は2024年5月9日から2025年7月31日までのようです。
足場にパネルが貼られる前の写真です。
「東山ビル」の裏側に回ってみました。巨大な建物なのでグルっと回るのも大変です。
ずらりと並んだ窓・窓・窓。所々カーテンや室外機が残っていて、確かに誰かが住んでいた痕跡が感じられます。
裏側から東山通にまた出てきたところです。この部分にはマクドナルドが入っていました。
地下1階のテナントの「スタジオ246」によると、東山ビルのこちら側の棟は今回は解体はないようです。
東山ビルのこちらの棟(取り壊す方がB棟なので、A棟なのでしょうか?)にはまだテナントが入っています。
こちらの棟の中にある、地下鉄「東山公園」駅への階段です。2022年までB棟で営業していたスーパー「ヒバリヤフードフロント東山店」の表示がまだ残っています。
「ヒバリヤ」があったところです。ここでお弁当や飲み物を買って動物園に行く人が多かったようですね。
「東山動植物園」は目の前。子供の頃、動物園に行った思い出と一緒に「東山ビル」も記憶に刻み込まれている方も多いのではないでしょうか。
1971年築の「東山ビル」は昭和感あふれる建築で、高度経済成長期の雰囲気を濃厚に持っています。
「昭和レトロ」のノスタルジーを感じさせる、いい建築でした。
「東山ビル」前の門のようなモニュメントと一緒に。この風景ももう見られなくなります。
公衆電話が外されていますね。
「東山動物園」と言えばコアラ。この子はずっとここに座って「東山ビル」と共に動物園に遊びに来る子供たちを迎えていました。
「東山ビル」の昭和レトロ感を撮るには夕方の時間帯がエモくていい、と撮影に熱中していたら夜になってしまいました。東山公園駅のエレベーターにもコアラの親子。
夜になると旧「ヒバリヤ」前のスペースはまたいい味が出てきます。
「東山公園」駅前の風景として、53年もの間名古屋市民にとって馴染み深かった「東山ビル」。この建物がなくなるのは、一つの時代が終わるような気持ちにさせます。ちょっと寂しいですね。
でも解体後はどのような再開発が行われるのか、こちらも楽しみです。解体工事終了後に発表されましたら、またこちらでお伝えします。
完全に解体されないうちに、「東山ビルB棟」の見納めを!
東山ビル
〒464-0807 愛知県名古屋市千種区東山通5-65
アクセス:地下鉄東山線「東山公園」駅からすぐ
解体工事期間:2024年5月9日から2025年7月31日まで