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日本を代表する彫刻家「毛利武士郎」展…研究者や学芸員によるクロージングイベント開催【黒部市】

つむみ地域情報発信ライター(入善町・黒部市)

黒部市美術館で開催されている、彫刻家「毛利武士郎」展が終盤を迎えています。今回は、展覧会最終日におこわれる、「毛利武士郎」の研究者や学芸員などによるクロージングイベントを紹介します。

黒部市美術館の外観
黒部市美術館の外観

毛利武士郎(1923-2004)

東京生まれの「毛利武士郎」は、富山県立近代美術館で開催された「現代日本武術の展望―立体造形」展がきっかけとなり、晩年を黒部市で過ごした彫刻家です。

マネキン制作会社に勤務していたことがあり、マネキンの型を取るときに使用する“アルギン酸”を用いた作品が多く遺されています。

黒部市美術館

黒部市美術館では、黒部にゆかりのある作家を紹介する「Kurobe Art Research」を企画。第2回目となる今回は、晩年を黒部市で過ごした、日本を代表する彫刻家「毛利武士郎」展です。

≪Mr.阿からのメッセージ第1信 第2信≫1995年
≪Mr.阿からのメッセージ第1信 第2信≫1995年

Kurobe Art Research vol.2 生誕100年 毛利武士郎と黒部

「毛利武士郎」は生誕100年。展覧会には、初期の塑像作品や、晩年のステンレスなどで制作した作品を含む51点の他、初公開となる「毛利武士郎」の手書き制作ノートなど多くの資料が展示されています。

  • 開催期間:2023年6月25日(日曜日)まで
  • 開催場所:黒部市美術館
  • 開催時間:9時30分~16時30分※入館は16時まで

クロージングイベント「疑問からひろげて繋ぐ毛利武士郎」

「毛利武士郎」展の最終日におこなわれる「クロージングイベント」は、参加者から出た「毛利武士郎」にまつわる疑問をひろげてつなぐ、対話形式のトークイベントです。

  • 開催日:2023年6月25日(日曜日)
  • 開催時間:16:30~17:30
  • 登壇者:メイボン尚子(毛利武士郎研究者、フリーランスキュレーター)、柳原幸子(造形作家、シーラカンス 毛利武士郎記念館)、尺戸智佳子(黒部市美術館学芸員、当企画担当)
  • 会場:黒部市美術館展示室
  • 席数:25席程度※立ち見可能
  • 料金:展覧会観覧券が必要です(一般500円、高校・大学生400円※ 中学生以下無料)

最後に

「毛利武士郎」の研究者や学芸員に、直接疑問を投げかけることができる貴重な機会です。「毛利武士郎」展をご覧になった方も、まだご覧になっておられない方も、ぜひ、足を運んでみてください。

また、今回紹介した「Kurobe Art Research vol.2 生誕100年 毛利武士郎と黒部」展は、黒部市栗寺にある「シーラカンス 毛利武士郎記念館」と共催です。異なる素材で作られた同じタイトルの作品が「シーラカンス 毛利武士郎記念館」と黒部市美術館にそれぞれ展示されるなど、共催ならではの楽しみ方ができるユニークな展覧会です。

2つの美術館を巡るからこそ見えてくる「毛利武士郎」の世界観を、ぜひご堪能ください!

≪哭Mr.阿の誕生≫1983年
≪哭Mr.阿の誕生≫1983年

「シーラカンス 毛利武士郎記念館」生誕100年記念展覧会

「かすがい」と「まる」木呼里 安達直樹

  • 開催期間:2023年6月10日(土曜日)~6月25日(日曜日)
  • 開催時間:10時~16時
  • 休館日:開催中は無休

【関連記事】
・日本を代表する彫刻家「毛利武士郎」展

黒部市美術館
住所:富山県黒部市堀切1035
電話番号:0765-52-5011
開館時間:9時30分~16時30分(入館は16時まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般500円、高校・大学生400円
   ※ 中学生以下無料
   ※障害者等手帳をお持ちの方と付添1名無料
シーラカンス 毛利武士郎記念館
住所:富山県黒部市栗寺41
電話番号:090-4323-6885

地域情報発信ライター(入善町・黒部市)

自然豊かな富山県入善町在住のインタビューライターです。食べたい!行きたい!知りたい!と思う、最旬の情報をお届けします。

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