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明治大学・山沢京平、コンバートとトップリーグ練習参加で何を感じた?【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
現パナソニックでスタンドオフの拓也を兄に持つ。(写真:築田純/アフロスポーツ)

 明治大学のフルバックとして1年目から先発していた山沢京平は、3年目の今季、スタンドオフにコンバートしている。

 グラウンド最後尾のチャンスメーカー兼ロングキッカーから、バックス先頭の司令塔への転身。本人はどう捉えているだろうか。春のシーズンはチームの対外試合に新ポジションで出たり、国内トップリーグクラブのトレーニングへ参加したりと貴重な経験を積んできた。5、6月、実感を語っている。

 山沢は埼玉の深谷高校の2年時から高校日本代表入り。優れたボディバランスとスペース感覚、パス、キックのスキルに定評がある。明治大学1年時はトヨタ自動車を率いていた元南アフリカ代表指揮官のジェイク・ホワイトから「いますぐ(同部へ)欲しい」と讃えられ、昨季は22年ぶり13回目の大学日本一に輝いた。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――今季から司令塔のスタンドオフでプレーしています(取材日は5月上旬)。

「相手がこういうディフェンスしてきたからこうする、ここが空いているからボールを運ぶといったコミュニケーション、状況判断のところで、フルバックと(役割が)違う。楽しいです。どうやって(ボールを)動かしていくかという難しさはあるけど、やること自体(防御に近い位置で球をもらうこと)への難しさは特に感じていないです」

――春には、トップリーグの強豪クラブの練習へ参加しました(取材は6月上旬)

「コミュニケーションの量は大学と違いました。(プレー中も)皆、喋っていて、練習後も時間がある時もその日の練習について『もっとこうした方が…』というような細かいことを話し合っている。ラグビーをもっと考えることが必要だと感じました。キックについてはかなり詳しく教えてもらえたのも、自分のためになりました。いまでは、空いている時間は映像を観ています。特にスタンドオフを始めて全然、日が浅いので。また、練習でも少しでも気になったところがあれば周りと話したりしています」

 今季の明大では、サイズがありスキルフルな雲山弘貴(2年)が正フルバック候補に名乗り。転向した山沢とともに、攻撃的な布陣を敷きそうだ。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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