日本ワインの現在地〜山梨県編〜
日本ワインを語る上で欠かせないのが山梨県。
ワイン生産量もワイナリーの数も日本で1番多く、生産量は5000klを超えて日本全体の30%以上を占めてます。
ワイナリーの数は85軒。
明治の初めからあるワイナリーや大手メーカーなどに加えて、近年新たなブティックワイナリーも設立されたりと歴史ある地で新たな風が吹き切磋琢磨しています。
日本ワインの発祥地?
ただ日本ワインの始まりは山梨県と言われてきましたが、これについては諸説あり。
これまでは1800年代に甲府で初めてワイン造りが始まったと言われてきました。
ところが、2018年に熊本で1600年代に葡萄酒造りがあったとされる書物が見つかったため、今後どちらが始まりとされるのか大変興味深いところです。
マスカットベリーAの伝道師
昭和30年代から続くダイヤモンド酒造。
筆者がこの酒造に伺ったときは先代のオーナーだったかのか?
かなりご年配だった方と記憶しています。
ちょっと狭めの応接間のような場所で、びっくりするほど美味いマスカットベーリーAを飲んだのを覚えています。
しっかり熟成した葡萄のみを使い、低温でゆっくり発酵を行い果実味を引き出す。
さらに他の業者より長めに樽発酵を行うことでエレガントな深みがある味わいを醸し出しています。
”マスカットベーリーAの伝道師”と呼ばれる現オーナー雨宮さんのワインをぜひお試しください。
おすすめワイナリー:98WINEs
日本ワインの良い点は、実際ワイン造りをしてる場所に行きやすいところ。
葡萄が栽培されてる土地に足を運んで、見て聞いて。
時期によっては収穫のお手伝いをさせてもらえることも。
その土地に行って地元の食材などと一緒に飲むワインは最高に美味しいです。
そして数ある山梨のワイナリーの中でオススメしたいのが98WINEs。
甲州市の塩山に2018年に設立された新進気鋭のワイナリー。
甲府盆地を見下ろすこの場所からは富士山を望むことが出来、土日のみオープンする売店にはワインやコーヒーを飲みながらゆっくりするお客様も多数。
こちらで栽培する葡萄品種は甲州とマスカットベーリーAのみ。
自然と一体になりながら98WINEsの白ワイン「霜sou white」を傾けたいですね。
※生産本数が少ないのであまり出回ってないかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。