魚が刺さった奇妙すぎる鳥居…!?絶景ロケーションに建つナゾのB級スポット神社に行ってきた
鳥居に刺さる、タイ、サンマ、イワシ……普通の神社では見たこともない、奇抜すぎるビジュアル。
このあまりにも異質な神社は、千葉県銚子市にある長九郎稲荷神社(ちょぼくりいなりじんじゃ)。ニッチなスポットが大好きな私は、Googleマップでたまたま見つけた瞬間からこのビジュアルに惹かれ、「絶対に行きたい!」と思っていました。
今日はそんな「ちょぼくり稲荷」に行ってきたレポートです。
「ちょぼくり」ってなんだ?
まず、名前からして不思議で気になりますよね。「ちょぼくり」って一体……。
長九郎稲荷神社の公式サイトに、以下のような解説がありました。
なるほど、漁師と縁の深い神社で、「長九郎」がなまって「ちょぼくり」になっているんですね!
漁師が建てた神社であり、海の近くに面していることから、魚のモチーフがあるのも納得です。東日本大震災で全壊してしまった神社を立て直すときに、話題になって町おこしにつながればと、ユニークな鳥居にしたらしいです。
由緒ある歴史と復興のストーリーを知ったうえで、いざ行ってみましょう、ちょぼくり神社。
ちょぼくり神社に歩いて向かう
この神社、意外にも駅近でアクセス抜群。銚子電鉄の「外川」駅から徒歩10分程度で入口に到着します。
……そう、これが入口です。
ついつい見落としそうになりますが、この畑道を自信をもって歩きましょう。
入口の時点では、まだ魚の刺さった鳥居ではありません。
しかし、森のトンネルの入口にそびえ立つ、今にも崩れ落ちてしまいそうな鳥居はなかなかの迫力。夜にはとても怖くて近づけないでしょう。まるで異世界への入口です。
これを抜けたら本当にちょぼくり神社に着くのか……不安になってきましたが、鳥居があるということは神社があるということ。自信を失わずに歩きましょう。
意を決して森のトンネルを走り抜けると……
一気に広がる海と青空!!!
入口からは想像もできなかった開けた空間が広がります。
そして海に背を向けて立てば、
ありました。ちょぼくり神社。
ちょぼくり神社を観察する
無事着いたところで、ディテールを観察していきましょう。
やはりまずは鳥居。
見どころ満載、圧巻の鳥居を抜けると、プレハブ小屋のような社殿があります。
廃墟なのかと思ってしまう部分がある一方で、建物内にはたくさんのお布施が貼ってあったり、外では業者の方が雑草を刈っていたりと、まだまだ「生きている」施設なんだと実感する部分もありました。
草刈り機のモーターがブォンブォンと鳴り響いているからか、廃墟のような怖さや人気(ひとけ)のなさは全く感じず、安心して見て周ることができました。
これは見て帰って!「黄金の鳥居」からの絶景
せっかくちょぼくり神社まで来たなら、もう一つ見てほしい場所があります。
それが、この小道を進んだ先に建つ、「黄金の鳥居」からの絶景。
近くに灯台や展望台のスポットは数あれど、こんなに銚子の絶景を独り占めできる場所はなかなかないでしょう。高台の先端に立って、海の果てまで見渡すことができます。
そして公式サイトによるとここは「日本で一番早い日の出が拝める神社」らしいので、興味のある方は朝の時間を狙ってみてもいいかもしれません。
入口のハードルはちょっと高いですが、入って見れば絶景が拝めるちょぼくり神社。
駅近で特に激しいアップダウンもないので、どんな人でも気軽に参拝しやすい場所だと思います。吹き付ける海風でどんどん傷んでいってしまうかもしれませんので、ぜひ崩れないうちに覗いてみてください!