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都市部より10度以上涼しい!「避暑地の温泉」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

暑い、とにかく暑い。

こんなに暑いと温泉に入る気持ちも失せてしまうかもしれないが、気温の低い避暑地の温泉なら話は別だ。蒸し暑い街を離れて、ひんやりとした空気の中、温泉に入るのは最高に贅沢である。

たとえば、東京都心の6月の平均気温はこの10年、22~23度で推移しているが、北海道の十勝岳温泉は約10度。10度以上も気温差がある。

そこで、今回は夏場でも温泉に入りたくなる避暑地の温泉を5カ所紹介したい。

乗鞍高原温泉(長野県)

標高1400~1500m。登山、スキー、サイクリングなどが楽しめ、山好きの人にはおすすめ。6月中旬の最高気温は19.4度、最低気温は11.7度。小規模な宿が多いが、温泉は本格派。日帰り温泉の「湯けむり館」をはじめ、源泉は乳白色の濁り湯。

十勝岳温泉(北海道)

十勝岳中腹の大自然に囲まれた山の温泉地。なかでも旅館「凌雲閣」は標高1280m、北海道で最も高地に立つ一軒宿。6月の平均気温は10.9度。同宿の自慢は十勝岳連峰を望む絶景露天風呂。紅葉や雪の季節も美しいが、夏は深い緑に目を奪われる。かけ流しにされた赤茶色に濁った源泉も、温泉ファンに人気で、泉温もぬるめに設定されている。

須川高原温泉(岩手県・秋田県)

岩手、宮城、秋田の3県にまたがる栗駒山の中腹にある高地の温泉。標高1126m(イイフロ)。6月の平均気温は約13度。県をまたいで須川高原温泉と栗駒山荘という2軒の宿が並ぶ。どちらの源泉も乳白色に濁っており、パンチのきいた強酸性。大露天風呂「大日湯」は絶景温泉でもある。

濁河温泉(岐阜県)

御嶽山6合目、標高1800mに湧く秘湯で、通年営業している温泉地としては日本一高地にあることでも知られる。6月の平均気温は約12度。緑色に濁った湯は清涼感のある炭酸水素塩泉。日帰り入浴可能な市営露天風呂は、野趣あふれる大露天風呂。温泉の近くに落ちる大滝は清涼感あふれるスポットだ。

草津温泉(群馬県)

日本を代表する人気温泉地で、湧出量でも全国トップクラス。標高1200メートルの高原にある。6月の平均気温は14.9度で、平地よりも10度近く低い。温泉地として「泉質主義宣言」をしているように、源泉の質には絶対的な自信をもっており、ほとんどの施設が源泉かけ流しである。ちょっと熱めで、酸性のパンチのきいた湯だが、鮮度は抜群である。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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