日米ダブル1000安打達成のDeNAホセ・ロペス 実はイチローの同僚として最多安打も
メジャーリーグで3球団、合計19シーズンをプレーしたイチロー。19年間でチームメイトとして一緒にプレーした選手は525選手に上る。
イチロー本人はメジャーで3089安打を放ったが、イチローのチームメイトとして最も多くの安打を放った選手は誰なのかを調べてみた。
通算安打数だけで言えば、イチローを超える3465安打(メジャー歴代6位)を記録したデレク・ジーターだが、ジーターがニューヨーク・ヤンキースでイチローと一緒にプレーした2012年途中から2014年までの2シーズン半で放ったヒットは254本。
イチローのチームメイトで3000安打以上のヒットを打ったのはジーターの他に、アレックス・ロドリゲス(3115安打)とエイドリアン・ベルトレ(3166安打)がいるが、イチローのチームメイトだった期間に放った安打数はAロッドが70本で、ベルトレは751本。
メジャーリーグで3000安打以上を記録した選手は32人しかいないが、イチローはその32人中3人と一緒にプレーしている。
3000安打の打者3人とチームメイトは凄いことだが、後に3000安打を達成するトリオが一緒にプレーしたのも凄い。
イチローがシアトル・マリナーズからヤンキースに移籍した2012年7月23日からAロッドがリーグから出場停止処分を受ける前日の2013年8月7日までの約1年間、ヤンキースではジーター、Aロッド、イチローと後に3000安打を達成する3選手が一緒にプレーしていた。
この期間にヤンキースでプレーしていた選手は、3000安打クラブの3選手とチームメイトだったことになる。
日本球界経験者としては黒田博樹と五十嵐亮太、後に日本でプレーする選手としてはアンドリュー・ジョーンズとケーシー・マギー(共に東北楽天ゴールデンイーグルス)がいた。
マリナーズでイチローと一緒にプレーしたラウル・イバネスは、2012年にヤンキースでもイチローと一緒にプレー。マリナーズではイチローだけでなく、ベルトレもチームメイトで、2014年にはロサンゼルス・エンゼルスで現役唯一の3000安打打者であるアルバート・プーホルスとも同僚。なんと5人もの3000安打ヒッターと一緒にプレーした経験を持つ。
話が逸れてしまったが、イチローのチームメイトとして最も多くの安打を打った選手は誰なのだろうか?
イチローと最も長くチームメイトとしてプレーした選手は、フェリックス・ヘルナンデス。19歳でメジャー・デビューを果たした2005年からイチローがマリナーズを離れる2012年途中までと、イチローがマリナーズに戻ってきた2018、19年シーズンにも一緒にプレーしている。
ただし、ヘルナンデスは投手、しかも指名打者制のアメリカン・リーグだったので、メジャー15年間で4本のヒットしか打っていない。その4安打全てはイチローとチームメイトだったときに打ったものだ。
イチローと最も長く一緒にプレーした打者はウィリー・ブルームクイストとホセ・ロペスの7シーズン。
2002年から08年までマリナーズでプレーしたブルームクイストはその間に330安打を、2004年から10年までマリナーズでプレーしたロペスは7シーズンで897安打を放っている。
イバネスは2004年から08年までマリナーズで、2012年途中からの半シーズンはヤンキースでイチローとプレーして885安打を記録。
2001年からミネソタ・ツインズにトレードされる05年途中までの4シーズン半をマリナーズでイチローと一緒に過ごしたブレット・ブーンは770安打。
2015年から17年はマイアミ・マーリンズ、18、19年はマリナーズとイチロー最後の5年間を共にしたディー・ゴードンは、その5年間で750安打を放ったが、18年はイチローがリリースされる前日の5月2日まで、19年もイチローが現役引退する3月21日までの安打数で計算するとイチローのチームメイトとして放った安打は514本となる。
イチローのチームメイトとして放った安打ランキングは以下の通り。
ちなみに日本球界で通算1000安打以上を放った外国人選手は、10月31日に1000安打を記録したロペスで13人目だが、メジャーでも1000安打以上を打っているのはロペスが初めて。
日本人選手でも日米両リーグで1000安打以上を記録しているのはイチローと松井秀喜の2選手しかいない。
また、イチローは日本球界1000安打まであと9本に迫っているウラディミール・バレンティンとも2007年から09年シーズン途中までマリナーズでチームメイトだった。