Yahoo!ニュース

福岡の観光名所の一つとして知られる博多屋台〈繁華街・天神にある人気屋台が由来の路面店の豚骨ラーメン〉

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

1981年(昭和56年)の創業で今年43年という歴史ある有名な人気の屋台「鬼多郎」。地元の常連さんや仕事終わりに一杯ひっかける人たちが集う古き良き時代の「屋台」は、今や福岡市の観光資源の一つとして県外や海外からの旅行者を呼び込む目玉として、その風情ある魅力を提供し続けている。そんな中「鬼多郎」は、現在も福岡市中央区渡辺通の「鬼多郎 本店」と、同中央区天神の博多大丸前に「屋台 鬼多郎 天神店」の2店舗が現役屋台として人気を博している。

以前は「天神西通り」と「親不孝通り」を結ぶエリアの昭和通りと交差する場所に存在した「鬼多郎 天神店」が、今から7年前の2017年に福岡県福岡市南区向新町の住宅街の一角に移転し「路面店」として開業した。それが現在の〈屋台の味 鬼多郎〉のはじまりとなる。

天候を気にせず屋台の味を楽しめる

福岡に住む人は意外と屋台のことを知らない。自身もそうだけど日頃、あまり屋台を利用しない人が多いのが理由で、全天候型の屋台風メニューのある居酒屋もたくさん存在する中で、わざわざ福岡・博多の風情を楽しむよりも快適な室内で楽しみたいという人が多いのではないだろうかと想像する。

そしてこの日。南区方面での予定があり、その帰りに久しぶりの訪問。お昼を少し回った時間に店内に入ると、たまたまなのか先客はお一人のみで静かな雰囲気。カウンターの右端が空いていたのでそこに着席し、メニュー表の中から「ラーメン」単品を選択し麺の硬さは「カタ」で注文した。

ラーメンを待つ間、店内を見渡してみると厨房を囲む大きなカウンター席のほか、ゆっくり寛げそうな小上がりのテーブル席がある。そして待つこと少々ラーメンが配膳される頃には、さっきまでの閑散とした雰囲気から一転、後客が続々と訪れる人気ぶり。カウンター席もテーブル席埋まっていき注文の声が飛び交う賑やかなお店になっていた。意外にもラーメンだけでなく、チャンポンや担々麺といったメニューをセットで注文されている方が多かった。

ふわりと豚骨が香る昔ながらの一杯

そして今回の「ラーメン」は見た目のシンプルさから、すぐに期待が膨らむ本物感。まずはひと口スープをすすると豚骨の香りがふわりと漂う昔懐かしいオーソドックスな豚骨スープ。

合わせる麺は福岡・博多らしいパツパツとした食感の細ストレート麺。しっかりとスープにも絡み、まさに博多屋台の伝統を受け継いだ逸品という感じがした。

お昼は麺類を中心とした単品メニューとセットメニューのバラエティ豊かなラインナップ。夜は屋台由来の鉄板焼きや焼ラーメンなどのメニューがあるそうで、各メニューの値段もお手頃なので屋台初心者の方にも安心して楽しめそうなお店といった印象。

地元の方はもちろん県外から福岡に寄られた際は、天候を気にしなくていい全天候型の〈屋台の味 鬼多郎〉を楽しまれてみるのも良いかもしれませんね。

屋台の味 鬼多郎

住所  :福岡県福岡市南区向新町1-8-1[地図
営業時間:11時30分〜15時00分
    :18時00分〜24時00分(O.S.23時30分)
定休日 :不定休
駐車場 :専用駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

RAMEN ANTENNAの最近の記事