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ソフトバンク、ルーキー抜擢!ドラフト1位井上、3位牧原巧がA組キャンプに参加

田尻耕太郎スポーツライター
ドラフト1位新人の井上内野手(筆者撮影)

 ソフトバンクの高卒ルーキー2人が、11日のキャンプ練習でA組に参加することになった。

 ドラフト1位の井上朋也内野手と同3位の牧原巧汰捕手だ。

 井上は花咲徳栄高校から入団。高校通算50本塁打を誇る右のスラッガー内野手は昨年12月の入団発表で「3割、30本塁打をコンスタントに打って、息の長い選手になりたい」と抱負を口にしていた。

 牧原巧はバットコントロールが秀でた「打てる捕手」として期待が大きい。彼自身の夢もまた大きく「日本の正捕手」が目標と言った。さらに入団発表の際は「ホークスの連覇に貢献できるよう、甲斐選手を抜いて頑張りたい」と堂々と言ってのけて、会場で見守っていたファンから「おー」という声が漏れるほどの強心臓ぶりを見せつけた。

工藤監督視察のB組シート打撃で好印象

ドラフト3位ルーキーの牧原巧(筆者撮影)
ドラフト3位ルーキーの牧原巧(筆者撮影)

 両選手は9日に行われたB組シート打撃に、工藤公康監督も視察する中でプレーした。井上は最初の打席でさっそく初安打を放った。育成左腕の大関友久との対戦で、カウント2ボール2ストライクから三遊間を抜いてレフト前へ打球を運んだ。

「半年ぶりにピッチャーの球を見て、初球は思ったよりもスピードが速いと感じたけど、修正することが出来ました」と非凡さを見せつけた。この日の練習後に工藤監督も「大したものだと思います」と頷いた。「そもそも高校から入ってきた選手は練習についていくのが大変。途中でバテちゃうことがあるけど、しっかりついてきているという報告は聞いていました」と高く評価していた。

 また、牧原巧は三振に倒れたが、工藤監督は十分な評価をしていた。「内容的に悪くなかった。ボールが見えていないという感じではない。あとは慣れ」として、「2人とも見劣りしない」と口にしていた。

A組シート打撃にも出場。石川や森と対戦あるか

 11日、井上と牧原巧は朝のウォーミングアップから参加。午後からのシート打撃にも出場する。

 この日のA組シート打撃には昨季投手2冠の石川柊太とはじめ、森唯斗、岩嵜翔、嘉弥真新也、二保旭、高橋礼といった実績豊富なピッチャーから期待の若鷹の杉山一樹まで楽しみな顔ぶれが登板する予定だ。どの投手との対戦になるか未定だが、見逃せないのは間違いない。

 また、守備でも井上が松田宣浩からどんな声を掛けられるのか、牧原巧は誰とバッテリーを組むのかにも注目したい。

井上朋也(いのうえ・ともや)

2003年1月28日生まれ、大阪府出身。右投右打。背番号43。四条畷小学校時代は畷ファイターズ、四条畷中学校時代は生駒ボーイズに所属。埼玉の花咲徳栄高校に進学し、2020年ドラフト1位でソフトバンクに入団。

野球を始めたのは、父親とプロ野球観戦したのがきっかけ。好きな食べ物は白子。嫌いな食べ物は特になし。長所は物事を最後まで集中してやり遂げることができること。

牧原巧汰(まきはら・こうた)

2002年7月13日生まれ、神奈川県出身。右投左打。背番号22。大野小学校時代はひのきビートルズ、鵜野森中学校時代は座間ボーイズに所属。日大藤沢高校に進学して、2020年ドラフト3位でソフトバンクに入団。

日本の正捕手と同時に「2000本安打」も目標に掲げる。好きな食べ物はハンバーグ。苦手な食べ物は桃。桃アレルギーとのこと。長所はONとOFFをしっかり切り替えられること。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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