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大谷翔平のチームメイトはすでに14球団へ散らばる。日本や韓国へ移籍した選手も

宇根夏樹ベースボール・ライター
ケイレブ・カワート(上)とジェフリー・マルテ Sep 19, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2018年のロサンゼルス・エンジェルスでは、60人が試合に出場した。ジョン・ラムジェイク・ジュールの登板は、どちらも大谷翔平が故障者リストに入っていた間の3試合のみながら、彼らを含む59人が、大谷のチームメイトだったということになる。

 その半分以上に当たる33人は、現在のエンジェルスにいない。FAの選手はこれからエンジェルスと再契約する可能性もあり、11月にニューヨーク・ヤンキースへ移ったパーカー・ブリッドウェルは1ヵ月経たずにエンジェルスへ戻ってきたものの、ルイス・バルブエナは12月に交通事故で亡くなった。59人の4分の1を超える16人は、違う球団に在籍している。

筆者作成
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 16人の球団はさまざまだ。メジャーリーグの両リーグどころか全6地区に及び、日本と韓国を合わせると、14球団に上る。ジャバリ・ブラッシュは東北楽天ゴールデンイーグルスに入団し、ジェフリー・マルテは阪神タイガースへ。ホゼ・フェルナンデスは韓国の斗山ベアーズと契約した。

 13人が在籍するメジャーリーグの11球団中、フィラデルフィア・フィリーズとサンディエゴ・パドレスを除く9球団は、2019年のレギュラーシーズンにエンジェルスと対戦する。

 このまま移籍せずにメジャーリーグでプレーすれば、オリバー・ドレイク(タンパベイ・レイズ)、マット・シューメイカー(トロント・ブルージェイズ)、エドュアルド・パレイデス(デトロイト・タイガース)、ブレイク・パーカー(ミネソタ・ツインズ)、オドリスマー・デスパニエ(シンシナティ・レッズ)の投手5人は、前年にチームメイトだった大谷に対して投げてもおかしくない。ナ・リーグ中地区の球団にいる、フランシスコ・アルシア(シカゴ・カブス)、ホアン・グラデロール(レッズ)、ジョー・ハドソン(セントルイス・カーディナルス)の捕手3人のうち、大谷とバッテリーを組んだのはアルシアだけだが、2019年は大谷の盗塁を阻むか、大谷が彼らを相手に盗塁を決めるかもしれない。また、アルシアは2018年に2度登板していて、グラデロールも2011年にマイナーリーグで投げたことがある。

 なお、アルシアを除く大谷のバッテリーメイト、マーティン・マルドナードレネ・リベラは、ともに現時点ではFAだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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