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よく似た名前の併殺コンビ誕生!? 「ラウリー」がアスレティックスに戻って「ロウリー」とチームメイトに

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジェド・ラウリー(右)とマーカス・セミエン Sep 19, 2015(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

11月25日、オークランド・アスレティックスにジェド・ラウリーが戻ってきた。マイナーリーガーの右投手、ブレンダン・マッカーレイと交換に、ヒューストン・アストロズから移籍した。

ラウリーは3年足らずの間に、アストロズ→アスレティックス→アストロズ→アスレティックスと動いた。2013年2月にアストロズからアスレティックスへトレードされ、正遊撃手として2シーズンを過ごした後、FAとなってアストロズと3年2300万ドルで契約したが、大型ルーキーのカルロス・コレイアに追い出される形で、今オフにアスレティックスへ放出された。

この動きだけでも目まぐるしいが、来シーズンはさらにややこしい――あるいはクールな――事態が発生するかもしれない。アスレティックスには、昨オフにトロント・ブルージェイズから獲得したブレット・ロウリーがいる。そう、ラウリーとロウリーだ。

ラウリーが遊撃、ロウリーが二塁を守れば、併殺コンビとなる。ラウリーが遊撃でロウリーが三塁なら、三遊間コンビだ。ラウリーが三塁、ロウリーが二塁というパターンもある。さらに、1試合で2人が同じポジションを守ったり、三塁の先発出場が、今日はラウリー、明日はロウリーということも起こり得る。

少なくとも、ボブ・メルビン監督はラインナップ・カードに記入する際、間違えないよう注意する必要があるだろう。ラウリーとロウリーの綴りは「Lowrie」と「Lawrie」。たった1文字しか違わない。

ただ、来シーズン、ラウリー&ロウリーの併殺もしくは三遊間コンビが実現するかどうかは、まだ確定していない。アスレティックスには、一塁以外の内野3ポジションに、ロウリー、マーカス・セミエンダニー・バレンシアエリック・ソガードの4人がいて、そこにラウリーが加わった。必要なのは、二塁手、三塁手、遊撃手に控えの計4人。開幕までに誰かがトレードされる可能性は少なくなく、それがロウリーであっても何ら不思議はない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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