Yahoo!ニュース

【春日井市】五感で感じる幻想的で美しい世界「小松宏誠展」を紹介。文化フォーラム春日井にて開催中。

とっとこ春日井ジャーナル(春日井市)

2024年4月26日(金)~5月19日(日)まで、春日井市鳥居松町の文化フォーラム春日井・1階ギャラリーにて開催中の「小松宏誠展 光と影のモビール 空と歌」をご紹介します。
空中を美しく浮遊するモビールアートをはじめとした、光と影、音や感情など様々な要素が絡み合い多彩に変化し続けるインスタレーション作品が鑑賞できる展示で、サウンドアーティストsawakoさんの音楽とのコラボレーション作品もあり、視覚だけでなく五感で楽しめる展示空間となっています。

文化フォーラム春日井・1階ギャラリー「小松宏誠展 光と影のモビール 空と歌」
文化フォーラム春日井・1階ギャラリー「小松宏誠展 光と影のモビール 空と歌」

今回伺ったのは文化フォーラム春日井・1階ギャラリーにて開催中の「小松宏誠展 光と影のモビール 空と歌」です。

小松宏誠(こまつこうせい)さんは1981年徳島県生まれ、武蔵野美術大学建築学科卒業の後、東京藝術大学大学院を修了されています。
現在は美術館での作品展示をはじめ商業施設などの空間演出も手掛けられているアーティストで、今回の展示では初期作品から最新作まで展示されておりとても見ごたえのある内容となっていました。

「雨のうた」円盤状のオブジェが全て1つずつ上からつるされており、モーターで一気に巻き上げた惰力で回転しています。
「雨のうた」円盤状のオブジェが全て1つずつ上からつるされており、モーターで一気に巻き上げた惰力で回転しています。

メイン会場に入るとまず目の前に広がっていたのが「雨のうた」という作品です。
会場入り口の横いっぱいに広がる大きな作品で、水溜りに雨が弾け波紋が広がる様子が表現されています。
しばらく眺めているとモーターで一気に端から巻き上げられ、また違った表情が見られるのでゆっくりご覧いただけたらと思います。

「Network_モニュメント_風景」
「Network_モニュメント_風景」

その隣には小松宏誠さんのアシスタントを長年務められている石渡愛子さんとのコラボレーション作品が展示されていました。

こちらはなんと本物の蜘蛛の巣が使われており、上空から都市を見た時の綺麗な風景をイメージして制作されています。
とても繊細な作品で、着色された蜘蛛の巣がきれいなので是非来場の際は間近でご覧ください。

さらに奥に進むと小松宏誠さんの代表的な作品の1つである「Lifelog_シャンデリア」を始めとした羽根を使った作品が多く展示されていました。
写真だと伝わりにくいと思いますが、羽根を1本1本繋げて作られた作品はとても繊細で、ゆっくりと回転する様は本当にきれいで見ごたえがありました。

「Lifelog_モビール」
「Lifelog_モビール」

これらは全て本物のガチョウの羽根が使われており、美しい作品ばかり。

「シークレットガーデン」アクリルケースの上部の形も下からの風の対流を計算し作られています。
「シークレットガーデン」アクリルケースの上部の形も下からの風の対流を計算し作られています。

絶妙なバランスで計算しつくされたケースの中で浮遊し続ける、まるで妖精のような作品もありました。
会場内もサウンドアーティストsawakoさんの音楽が場所により様々な音を奏でていて、視覚だけではなく音でも楽しめる空間です。

「海のモビール」
「海のモビール」

こちらは人工物を使った作品「海のモビール」です。
初期作品では本物の羽根を使い制作されていた小松宏誠さんですが、時代の流れやご自身の思いの変化もあり、現在では人工物を使った作品も多く手掛けられています。

作品の下をくぐることができ、幻想的な世界を体感できます。
作品の下をくぐることができ、幻想的な世界を体感できます。

この「海のモビール」は逆光の海の美しさをテーマに、ナノテクノロジーの最新素材を使い制作されています。
そのため照明も片側から逆光をイメージし当てられており、光を反射するフィルムも美しい作品です。

「光と影の蝶」
「光と影の蝶」

海のモビール」を抜けると有名な作品「光と影の蝶」が展示されていました。

「光と影の蝶」
「光と影の蝶」

障子に虫がとまっている様子から着想を得て作られた作品だそうで、電球が振れることで蝶が羽ばたく様子が表現されています。
表と裏でまた違った表情が見られ、sawakoさんの時計の音や鳥の鳴き声などの音楽も印象深い作品でした。

「光の蝶_round」
「光の蝶_round」

その横で展示されている「光の蝶_round」も回転しながら壁に映し出される陰影が幻想的でした。

物販コーナー
物販コーナー

会場内には物販コーナーもあり、自宅にも飾れるモビールや、会場でも展示されていた蜘蛛の巣を使った作品の販売も行われています。

「海のモビール」に使われていたフィルムの風見鶏やモビールもあるので展示会の思い出にもいいですね。

会場内の授乳室
会場内の授乳室

また会場内には物販コーナーのそばに授乳室も設けられています。

授乳室の中の様子
授乳室の中の様子

文化フォーラム春日井には3階にも授乳室がありますが、展示を鑑賞中でも気軽に立ち寄れる場所に用意されているので是非ご活用ください。

提供:公益財団法人かすがい市民文化財団
提供:公益財団法人かすがい市民文化財団

今回の展示では、毎週水曜日と木曜日の10:00~12:00/14:00~16:00にあかちゃんとアート鑑賞を楽しんでいただくために「ベビーウェルカムタイム」も実施されます。
スタッフから他のお客様に、あかちゃんの泣き声や赤ちゃんとの話し声が聞こえるかもしれないことの案内があるため小さいお子さんと一緒でも安心して鑑賞することが出来ます。
また、あかちゃんとの写真撮影もスタッフがお手伝いしてくれるのでお気軽にご来場くださいね。

取材当日も幅広い年代の方が展示を楽しまれていました。
休日に美しい景色を楽しむように、現代美術に馴染みのない方でも気軽に小松宏誠さんの美しい世界観に触れていただけたらと思います。
小松宏誠展 光と影のモビール 空と歌」は5月19日(日)まで。
是非期間中足を運んでみて下さいね。

※公益財団法人かすがい市民文化財団様のご協力によりご招待いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

【イベント情報】
小松宏誠展 光と影のモビール 空と歌
日時:2024年4月26日(金)~5月19日(日)
10時~17時(最終入場16時30分)
休館日:月曜日(祝休日の場合は翌平日)
入場料:一般700円、PiPi会員500円、高校生以下・未就学児・障がい者(介助者1名)は入場無料
(公財)かすがい市民文化財団LINE公式アカウントの友だち追加で200円引き(一般価格のみ)
※すでに友だち登録をしている方も対象
場所:文化フォーラム春日井・ギャラリー(1階)
愛知県春日井市鳥居松町5-44
主催・問い合わせ先:公益財団法人かすがい市民文化財団
問い合わせ電話番号:0568-58-6868
小松宏誠展 光と影のモビール 空と歌(リンク先:公益財団法人かすがい市民文化財団公式サイト)
文化フォーラム春日井(リンク先:公益財団法人かすがい市民文化財団公式サイト)
Kosei Komatsu Studio(リンク先:小松宏誠さん公式サイト)
Instagram:@kosei_komatsu (リンク先:小松宏誠さん公式Instagram)

春日井ジャーナル(春日井市)

春日井市内のグルメ・お出かけ情報サイト「春日井ジャーナル」を2014年より運営。春日井生まれ、春日井育ち、猫好きライター。おすすめのお店やイベント情報など、市内在住だからこそ分かる地域に密着した情報をお届けしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

とっとこの最近の記事