30日にリングに上がるWBAミドル級2位
3月30日に試合を控えたイライジャ・ガルシアが練習を公開した。ガルシアの戦績は16戦全勝13KO。現在、WBAミドル級2位、WBC4位、IBF5位、WBO10位にランクされる。対戦相手は、18勝(6KO)3敗1分けのケイロン・デイビス。
ガルシアは言った。
「自分は強いと感じているし、カイロン・デイビスがいかにタフな相手であるかを知っている。だからこそ、この試合に向けて十分な準備をしている。僕は、どんな選手も軽視することはない。彼は非常に経験豊富で、自分の能力を信じているだろう。
Amazonプライムで戦えるなんてありがたい。新しい世代がボクシング界の中心になろうとしており、自分がその一員になれる。とてもエキサイティングだし、チャンスを生かしたい。
僕が単なるパンチャーではないことを、皆さんに見てもらいたい。自分は誰とでも真っ向から打ち合える。自らの才能と、タイトルを狙えるポジションにいることを、世界に示さなければならない。
目標を達成しようとする僕に、今、ケイロンが立ち塞がっている。ケイロンは、勝たなければ生き残れないと分かっている筈だ。彼は経験を積んできたが、僕も飢えた状態にある。勝つために、懸命に練習してきたよ。自分の出身地であるアリゾナ州フィニックスを誇りに思っている。故郷を代表して戦うよ」
イライジャの実父であり、トレーナーも務めるホルヘもコメントした。
「我々は今後、より大きな試合に出場し、好成績を収めるでしょう。輝かしい未来に興奮しています。とはいえ、いつも謙虚であることが重要です。私たちはファンを楽しませたい。それこそが最も重要だと考えています。
アリゾナで、イライジャをサポート出来て、とても嬉しく思います。ここにはボクシングを愛する素晴らしいファンが数え切れないほどいます。仲間が後ろにいてくれるとモチベーションが上がりますよ」
イライジャ・ガルシアは、父親のホルヘ・ジュニアと祖父のホルヘ・シニアによってボクシングの手解きを受けた。彼の曾祖父も元プロボクサーであり、ガルシア家は4世代にわたってファイターなのだ。
当初、イライジャの関心はボクシングに向けられてはいなかった。
「常に複数のスポーツをしていた。フットボール、バスケットボール、サッカー、野球、陸上競技、レスリングもやったよ。レスリングでケガをしたので、自分を奮い立たそうとボクシングジムに行ったんだ」
11歳の頃だった。ホルヘ・シニアは孫の可能性に気づき、生来の右利きである彼をサウスポーとして鍛え始めた。
それから9年ーーー。ガルシアはタイトル戦への道をこじ開けられるか。