猫が『玄関で飼い主を待つ』6つの理由とは?愛猫の行動に隠された気持ちを解説!
猫は一般的に独立心が強いと言われていますが、飼い主を待つという行動はその独立心とは相反するようにも思えます。
ではなぜ猫がこのような行動をとるのか、それには猫なりの理由がいくつかあるようです。
1.猫はなぜ飼い主の帰宅を予測できる?
1‐1.体内時計と習慣
猫はとても正確な体内時計を持ち、毎日のルーティンを大切にするといわれています。そのためおおよその飼い主の帰宅時間は、予測できるようです。
とくに飼い主が毎日同じ時間に帰宅する場合、その時間になると猫は自然と玄関に向かうようになるのだとか。
1‐2.感覚の鋭さ
猫の感覚は非常に優れています。とくに聴覚と嗅覚はとても敏感です。
そのため飼い主が帰宅する際の足音や車の音、または帰宅時の特有の匂いなど、猫はこれらの微細な変化を察知することができます。
猫はこういった音や匂いを通じて飼い主の帰宅を予測し、帰宅する前に準備を整えられるのです。
2.猫が玄関で飼い主を待つ理由6つ
2‐1.嬉しいから
猫が玄関で飼い主を待つ理由の一つが、「嬉しいから」です。
猫は独立心が強い動物ですが飼い主との絆が深まると、その存在が猫にとって大きな喜びの源となります。
とくに一日の終わりに飼い主が帰宅する瞬間は、猫にとって待ちわびた再会の瞬間。
つまり玄関で待つ行動は、飼い主の帰宅を心から喜んでいるサインなのですね。
猫は飼い主が帰ってきたことを喜び、すぐに駆け寄って甘えたり、高い声で鳴いてスリスリと体を擦り寄せてきたりして、自分の嬉しさを表現します。
飼い主にとっても猫が玄関で待っていてくれることは、日々の疲れを癒す嬉しい瞬間となるでしょう。
2‐2.ごはんをもらえると期待しているから
猫が玄関で飼い主を待つのは、「ごはんをもらえると期待しているから」かもしれません。
猫は賢く、毎日のルーティンを覚えるといわれます。
とくに飼い主が帰宅する時間と食事の時間が重なる場合、猫は「飼い主が帰ってくる=ごはんの時間」と認識するようになるのだとか。
そのため玄関で飼い主を待ちながら、「もうすぐご飯の時間♪」とわくわく期待で胸を膨らませているのでしょう。
2‐3.自分のにおいをつけるため
猫が玄関で飼い主を待つ理由のひとつに、「自分の匂いをつけるため」があります。
猫は非常に嗅覚が鋭く、においを通じて情報を得たり、自分のテリトリーを確認したりします。
しかし、帰宅直後の飼い主には多くのにおいが混じり合っていて、猫にとっては不安な状態。
そのため猫は玄関で自分のにおいを飼い主につけて、安心を得ようとするのです。
においを嗅いだ後に頭や頬、体の側面を擦りつけることで、自分の匂いを飼い主に残します。
これにより猫は「飼い主はテリトリーの一部」と他の猫や動物に示せて、テリトリー(飼い主)を守ることができるんですね。
【ひとこと】わたしの愛猫一匹は、帰宅時だけやたらににおいをこすりつけてくるので、においの上書きのために玄関待ちをしているのかも…。おかげでお気に入りの服も毛だらけです!
2‐4.要求を聞いてもらいたいから
猫が玄関で飼い主を待つ理由のひとつが、「要求を聞いてもらいたいから」です。
留守番をしたあとは、猫もさまざまな要求を叶えてほしいと思っています。
たとえば飼い主が帰宅後におやつをもらえる、遊んでもらえる、またはトイレの掃除をしてもらえるなど。
そういった要求を叶えてもらおうと、期待感から玄関で待つのです。
飼い主が仕事から帰ると、猫が「おかえりなさい!」と迎えるのと同時にすぐに「ニャー」と高い声で鳴いて、自分の要求を伝えようとします。
つまり玄関での待機は猫にとっての「アピールタイム」であり、飼い主に自分の欲求をしっかりと伝えようとする行動なのですね。
2‐5.毎日の日課だから
猫が玄関で飼い主を待つのは、「毎日の日課だから」という理由も考えられます。猫は習慣的な動物で、日常のルーティンを大切にします。
そのため飼い主が決まった時間に帰宅する場合、猫はその時間を覚え、その時間になると自然と玄関に向かうようになるのです。
たとえば毎日午後6時に帰宅する飼い主がいる場合、猫はその時間帯に玄関に現れ、飼い主を迎える準備を整えます。
猫は時計を読めませんが、体内時計は人より正確といわれ、飼い主の帰宅時間の推測はお手の物なのかもしれません。
2‐6.たまたまそこにいただけ
猫が玄関で飼い主を待っているのは、「たまたまそこにいただけ」という可能性もあります。
玄関は家の中でも外との接点であり、猫にとって興味深い場所。外の音や匂いが気になる猫は、自然と玄関の近くにいることが多くなります。
また玄関の材質が気に入っていると(材質が「石」でひんやりしているなど)、猫が快適に過ごせる場所として居座ったり。
このように、飼い主が帰宅する際に猫が玄関で待っているように見えるのは、特に意図的な行動ではなく、猫の習性やその時の気分によるものなのかもしれません。
【ひとこと】我が家のもう一匹の愛猫は、この理由が濃厚です。家の玄関の床は大理石でできているので、冷たくて気持ちいのでしょう。夏だけいつも玄関でスタンバイ?してくれています!
3.まとめ
猫が玄関で飼い主を待つ姿は、愛らしいだけでなく、飼い主にとっても嬉しく癒される瞬間といえます。
ただし迎えにくるか来ないかは、猫の個性も大きいです。つまり、必ずしも「猫が飼い主を待たない=愛情が足りない」ということではありません。
毎日愛情をもって接していれば、猫も飼い主に愛情を抱いているはず。飼い主を待たない猫・待つ猫、どちらも飼い主を大切にしていることを忘れないでくださいね!