猫との生活で注意したい『飼い主の5つの習慣』愛猫のために今すぐ見直してみよう!
猫との暮らしは癒しを与えてくれる一方で、責任が伴うもの。猫の健康や安全を守るためには、飼い主としての知識と行動が不可欠です。
では、猫の飼い主はどのような習慣に気をつけるべきなのでしょうか?
1.猫との生活で注意したい5つの習慣
1‐1.飲酒・喫煙
猫との生活において、飲酒や喫煙には注意が必要です。
まずアルコールですが、猫はアルコールを分解する酵素をもっていないため、もし摂取してしまうと無毒化できないまま体の中に残ってしまいます。
酒の種類によっては少量でも猫の体に大きな負担となり、嘔吐や呼吸困難、さらには昏睡状態を招く恐れもあって、非常に危険です。
また喫煙についてですが、タバコの副流煙には、主流煙よりも有害物質が多く含まれるといわれます。
猫のケースだと、タバコの副流煙を直接吸い込むことで悪性リンパ腫のリスクが上がるそうです。
またタバコを吸った手で猫に触ったり、タバコの煙がついた衣服で猫を抱っこしたりすることも、猫の健康を害する危険性があります(これを三次喫煙といいます)。
そのため猫のいる環境では、喫煙を控えるか、別の部屋で喫煙するなど「猫がタバコの煙を吸い込まない工夫」が必要です。
1‐2.夜更かし
飼い主が毎日のように夜更かしすると、猫の生活リズムに影響を及ぼす可能性があります。
猫は本来、日照時間に合わせて行動をする動物で、薄明薄暮性と呼ばれる夕方や夜明けに活発になる習性を持っています。
しかし飼い主が夜遅くまで起きていると、部屋の中にずっと電気(猫にとっては太陽代わり)がついていることになって、猫もその時間帯に合わせて活動するようになるのです。
いわゆる「夜の運動会」も、昼夜問わず明かりがついているために、猫の行動パターンが乱れる結果として生じるとも言われます。
もちろん、うっかり夜更かしをしてしまったくらいでは影響は少ないでしょう。
しかし毎日のように夜更かしをしている場合は、生活リズムを見直してみるか、猫の部屋の電気を消してあげるなどの対策をするといいかもしれませんね。
1‐3.香水やアロマ
猫との生活において、香水やアロマの使用には特別な注意が必要です。
猫はにおいを感知する細胞の数が人間の約5倍という、非常に鋭敏な嗅覚を持っており、私たちが心地よいと感じる香りでも、猫にとっては強すぎる刺激となることがあります。
とくに柑橘系は猫が苦手とするにおいなので、猫のいる家庭での使用は控えるのがベターです。
また精油やアロマオイルにも要注意。猫は肉食動物なので、そういったものに含まれるアルコールや植物の成分を分解できません。
人間にはリラックスするのにうってつけのアイテムですが、猫が過ごす部屋での使用はできるだけ控えましょう。
なお香水やアロマオイルだけでなく、柔軟剤や洗剤、芳香剤など、強い香りがするものは、猫にストレスをあたえる要因となります。
猫と快適に暮らすためにもこれらの使用を抑えて、できるだけ無香料のものを選ぶようにしましょう。
【ひとこと】猫を飼ってからわたしは香水を絶ち、柔軟剤等も微香のものに変更しました。
1‐4.大音量での音楽・映画鑑賞
猫との生活においては、大音量での音楽や映画鑑賞はなるべく避けましょう。
猫は人間よりもはるかに敏感な聴覚を持っており、人間には迫力ある音量でも、猫にとっては耐え難い騒音となることがあります。
猫の耳は約6万ヘルツまで聞き取れて、高音に対して非常に敏感です(なお人は1万8000ヘルツ・犬は5万ヘルツまで)。
そのため大音量の音楽や映画の音響効果は、猫に強いストレスを与え、不安や恐怖を引き起こす原因にもなりえます。
良質なスピーカーを設置し、まるで映画館やコンサートのように音楽や映像を楽しむ人はいますが、猫がいるときは配慮を忘れないようにしましょう。
猫が過ごす部屋とは別の部屋で楽しむのも、いいかもしれません。
2.まとめ
猫との生活を快適に保つためには、飼い主の生活習慣に気を配ることが大切です。
今までの習慣を急にやめることは難しいかもしれませんが、猫に配慮することなら、今日からでもできるでしょう。
些細な習慣が猫にとって大きなストレスの要因になりかねません。愛猫の健康と幸せを第一に考え、生活環境を整えてくださいね。