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米国人の8割がYouTube利用 7割がFacebook、米ネット広告市場はコロナ禍も12%成長

小久保重信ニューズフロントLLPパートナー
(写真:ロイター/アフロ)

筆者が注目した海外発最新テクノロジーニュース2本をダイジェストで

[1]米国人の8割が「YouTube」利用、7割が「Facebook」

米国の世論調査機関ピュー・リサーチセンターが4月7日に公表したレポートによると、米国で最も利用者数が多いSNSは「YouTube」だった。

YouTubeを利用していると答えた人は81%で、2年前の73%から大きく伸びた。

「Facebook」は69%と、YouTubeに次ぐ高い水準だが、過去数年間横ばいで推移している。

3位以降は「Instagram」(40%)、「Pinterest」(31%)、「LinkedIn」(28%)、「Snapchat」(25%)、「Twitter」(23%)、「WhatsApp」(23%)、「TikTok」(21%)の順。

出典:米Pew Research Center
出典:米Pew Research Center

SNSについては、いくらかネガティブな国民心理があるものの、米国民の7割は何らかのサービスを利用していると、ピュー・リサーチセンターは指摘している。

YouTubeはとりわけ18〜29歳の利用者が多く、95%が利用している。また、この年齢層は71%がInstagramを、70%がFacebookを、65%がSnapchatを利用している。

調査は2021年1月25日〜2月8日に実施。1502人の米国成人(18歳以上)から回答を得た。

[2]米ネット広告市場、コロナ禍も12%成長

出典:米Interactive Advertising Bureau
出典:米Interactive Advertising Bureau

米国のインターネット広告業界団体インタラクティブ・アドバタイジング・ビューロー(IAB)と米プライスウォーターハウスクーパース(PwC)がまとめたレポートによると、2020年の米国インターネット広告売上高は1398億ドル(約15兆3400億円)で、前年から12.2%増加した。

新型コロナウイルスの影響で旅行関連広告が低迷したが、下半期に政治広告や電子商取引関連が伸びた。20年10〜12月期のネット広告売上高は前年同期比28.7%増となり、四半期として過去最高を更新した。

SNS広告と動画配信広告が大幅に伸び、テレビ広告からシェアを奪った。SNS広告の売上高は前年比16.3%増の415億ドル(約4兆5500億円)。米国ネット広告売上全体の29.6%を占めた。

動画配信広告も同20.6%増の262億ドル(約2兆8700億円)と好調だった。ネット広告全体の18.7%を占めた。

ニューズフロントLLPパートナー

同時通訳者・翻訳者を経て1998年に日経BP社のウェブサイトで海外IT記事を執筆。2000年に株式会社ニューズフロント(現ニューズフロントLLP)を共同設立し、海外ニュース速報事業を統括。現在は同LLPパートナーとして活動し、日経クロステックの「US NEWSの裏を読む」やJBpress『IT最前線』で解説記事執筆中。連載にダイヤモンド社DCS『月刊アマゾン』もある。19〜20年には日経ビジネス電子版「シリコンバレー支局ダイジェスト」を担当。22年後半から、日経テックフォーサイトで学術機関の研究成果記事を担当。書籍は『ITビッグ4の描く未来』(日経BP社刊)など。

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