不適切保育はどこでもやっていることなのか?現役保育士が実際の様子を隠さず伝えます!
最近のニュースで毎日と言ってよいほど、不適切保育があげられています、働く保護者にとってはそんなニュースを見るたび、不安になってしまいます。
大きな保育園から小さな保育園までさまざまあり、経営の仕方、方針なども保育園によって随分違うのが現状です。
”わが子が通っている保育園は大丈夫?” ”でも実際の保育の様子をじっくり見ることは不可能” ”先生を信じるしかない” ”どこの保育園でもやっていることなのか?”など、思いはさまざま。
今回は、保育士から見た実際の様子、日々思うことなど隠さずに本音でお伝えしていこうと思います。
ニュースで取り上げられている不適切保育の内容について
保育士同士で話をしていると不適切保育の話題になります、そして保育士が口々言うのが「あれはありえない」「ひどすぎる園だね」という意見です。
確かに床にこぼれた食べ物をもう一度食べさせる、給食を完食するよう何時間も強要させるなどはありえません、実際にそんなことをしている保育園はわずかだと思います。
しかし保育というものは残念ながらはっきりとしたマニュアルがあるわけではないので、保育の仕方はそれぞれの保育士の考え方になります。ということはどこまでが不適切保育になるのか線引きが一人ひとり違っているということです。
不適切保育に取り上げられたひどいことはあまりないですが、それに近いことは実際にあります。例えば、オムツ交換をしたがらない子どもに対して「くさいよ~」ということはあります。頑なにオムツ交換を嫌がる子どもはいます、保育士は一人だけをみているわけではないのでトイレに行かないと次の業務に影響するのです。ギリギリの人数で保育をしていると誰でも焦ってしまいますよね、最後の手段として「くさいよ~」と子どもに言うことはよくあることです。しかし大事なことは、「くさいよ~」という言い方だと思います。保育士が複数集まり口々に言ってはいけないですね。
保育士も乳児クラスでは、複数で保育を行っている為、チームワークが非常に大切になってきます。複数で保育をしていると意見のぶつかり合いがある場合もありますが、雰囲気を壊したくない気持ちで悪いことも仕方なく合わせてしまうことがあるのでしょうね。
チームワークで仕事をしている以上、人間関係を壊したくない思いが強くて自分の意見を言えない保育士もいます。先輩保育士にはやはり何も言えないことがよくあります。
しかし「子どもが好き」「子どものために」という気持ちで保育士になった人が多いので、あまりにもひどい保育を見ていると我慢できず内部告発になるのです。内部告発まではいかなくとも主任の先生や園長先生などに報告することはよくあることです。
どんな保育園に注意すればよい?
これは一概には言えませんが、傾向としては【新しくできた保育園】や【経営陣がしっかりしていない保育園】は注意が必要に思われます。
私の周りでは毎年新しい保育園が開園し、保育士はストレスはあるが職場を変えてみて仕事は続けたいと思っている人も多く、新しく開園した保育園に転職しよう!となるわけですが、新しい保育園は基盤がなく、本当にさまざまな思いを持った保育士が集まってきます。
結果的に保育がぐちゃぐちゃになっているという実際の話がありました、しかし全ての保育園が当てはまるわけではありません。
他にも経営陣がしっかりしていない保育園や園長先生、副園長先生などが保育士を差別している保育園も注意が必要です。こういった事実は実際に働いている保育士しかわかりません。
残念ながら役職がついてくると優しかった先生も人が変わってしまう人がいます。上のポストに就くと仕事が大変なこともあり、自分の裁量で動かすことも多くなってくるので仕方ない事でしょうか。保育園を動かす先生がひどいと保育園自体も雰囲気が悪くなっていき、不適切保育につながることも考えられます。
いつもいつも求人を出している保育園は、保育士が次々と変わっているということが言えます、求人を出している理由はさまざまでしょうが保育士としても転職を考える際に、いつも求人が出ている保育園は危ないと避けています。
人間関係が悪い保育園は保育士が定着しません、保育士がコロコロと変わる保育園は子どもにも影響します、先生がコロコロ変わると信頼関係もできないからです。
まとめ
不適切保育を防ぐためにはさまざまな努力が必要だと言えます。不適切保育をしてしまう保育士が一番問題なのですが、保育士を守ることも考えていく必要があります。処遇を与えることや保護者の協力など。
お給料も上がってきてはいますがまだまだ仕事の多さや重さに対して低い傾向にあります、そして誰にでもできる仕事かもしれませんが、子どもを守るためにはとても労力のいる仕事です。好きだからやっている仕事ですが実際には、やってられない仕事だという意見もあります。
とてもやりがいのある素晴らしい仕事なので、不適切保育により保育士という仕事のイメージが悪くならないことを祈るばかりです。