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【6月は子どもの交通事故が多い】事故を防ぐために大人ができることは?

ピッグママチャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー
Photo:Pixabay

小学校の入学や新学期から早くも2ヶ月が経ちました。

最初はドキドキしていた子どもたちも、だんだんと学校生活に慣れてきたころではないでしょうか。

1年で交通事故が最も多いのは12月と言われていますが、6月も2番目に多く、なかでも子どもが事故に遭いやすいということをご存知でしょうか。

そこで今回は、子どもを交通事故から守るために、何ができるか考えていきましょう。

梅雨に交通事故が多発する5つの理由

Photo:pixabay
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1. 雨による視界の悪化

梅雨どきは空が曇っており、薄暗い状態が続きます。

そこに雨が降ると、当然ながら、さらに視界は悪くなります。

サイドミラーにも水滴がつきやすく、運転の際には注意が必要です。

歩行者にとっても、傘をさすことで視界はいつもより悪くなります。

ビニール傘も水滴などで曇ったり、日焼けによって白っぽくなってしまうこともあります。

大きすぎる傘は、重いだけでなく、視界も遮ってしまいます。

お子さんが使う傘は、定期的に見えかたや使い勝手を確認しましょう。

2. 雨音による音の遮断

運転する際に、ドライバーは8割以上を目からの情報を頼りに運転していますが、音による情報も頼りに運転しています。

梅雨どきは地面や車体に叩きつける雨音が、外からの音を遮断するため、耳から入る情報が疎かになってしまいます。

前方や後方から来る車や、バイクのエンジン音などが聞こえないために、出会い頭の事故や衝突事故が発生しやすくなります。

3. 水たまりによる路面の悪化

雨が降り続くと、路面には水たまりができ、タイヤも滑りやすくなります。

雨のスリップ事故は、カーブを曲がる際によく起こります。

急カーブが多い道路では、スピードを落として走行しましょう。

雨の日に、長靴を履くのが好きなお子さんもいますよね。

長靴は雨の日でも足が濡れないというメリットはありますが、スニーカーと比べると歩きにくいかもしれません。

長靴、スニーカーともに、雨の日は滑りやすい道もあります。

濡れた階段、マンションの廊下や駅など、タイル張りになっている道は、特に気をつけるよう心がけましょう。

4. 注意散漫になりやすい

雨の日に歩行者は、雨を避けるため下を向きがちです。

そのため、自然と前方後方への注意が疎かになり、事故に巻き込まれやすくなります。

雨による視界悪化と、雨音による音の遮断で、急に道に飛び出したり、道路を横ぎるケースも少なくありません。

交通ルールの徹底はもちろん、ランドセルや靴、レインコートには反射材のついたものを選ぶなど、車から見えやすい工夫をしましょう。

5. 心理的な問題

梅雨どきの運転は、平常時と違い「視界の悪化」「路面の悪化」「雨音」という3つの問題により、集中力が必要となります。

そのため、運転手には大きな緊張とストレスが加わります。

雨の日は「早く家に帰りたい」という心理も働くので、スピードの出し過ぎに注意しましょう。

子どもにとっても、下校時は「あとは家に帰るだけ」と気が緩みがちです。

お友達ができて、お喋りしながら帰ったりする子もいるでしょう。

小学生になると行動範囲も増えるので、家に帰るまでは気を抜かないよう、じゅうぶんに気をつけましょう。

さいごに

Photo:Pixabay
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雨の日に、ドライバーから認識されやすい色の服や雨具を使うことも有効です。

雨の日でも目立つ色は、黄色とオレンジです。

緊急時や工事現場でもよく使われる色で、注意を引きやすい色とされています。

レインコートや長靴には反射材がついたものもあるので、そういった商品を選ぶといいでしょう。

急いで小走りにならないよう、時間に余裕を持って登校することも大切です。

雨の日は、いつもより少し早く起き、子どもと一緒に注意が必要な場所などを確認してみてはいかがでしょうか。

運転する場合も、時間と心にゆとりを持ち、安全運転を心がけましょう。

チャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

一児の母として、コーチングや心理学を子育てに応用する方法などを発信しています。年間180本ほど見る映画ファン。

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