Google Reader終了まであと10日 - Feedly Cloudは決め手になるか
惜しまれつつも7月1日で終了するRSSリーダー、Google Reader。3月に発表されてから、様々な動きがありましたが、どうやら代替サービスの有力候補として、Feedlyが持って行きそうです。「Feedly Cloud」を発表し、Feedlyに集めたフィードを様々なウェブサービスに連携させることができるようにしました。
早速、ウェブAPIのレシピを作れるIFTTT(イフト)や既存の人気のあるRSSリーダーアプリの開発者と連携していく「Normandy Project」についても言及しました。
Google Readerを含めたニュース・リーディングのツールや情報の流れをFeedlyが再構築し、ユーザー、開発者、そしてゆくゆくはニュース配信者が参加するエコシステムを作っていこう、という方向性を見つけることができます。
ある程度エコシステム作りに視線が向いているという点で、Google Readerよりも上手くやるんじゃないか、という期待を寄せることができるし、私もお気に入りのニュースリーダーアプリ「Reeder」をそのまま使い続けようと思っているため、何とか頑張って欲しいな、と思っている次第です。
ニュース読みはソーシャルへ
Google Readerが終了しても、Googleはニュースに関する価値付けを行う仕組みを失うわけではありません。Google+の「+1ボタン」は、RSSというスタイルより最寄りシンプルにニュースをクリップでき、Google+アカウントと紐付くため「誰が」「どんなニュースを」+1したか、というデータをおおっぴらに収集できる、と言うわけです。
ニュースのソーシャル化、というともはや古くさい言い方ですが、Googleの場合、Blog記事の筆者もGoogle+アカウントに紐づけられるようになっていますので、誰が何を書いたか、その人がどんなニュースに反応したか、という「人に紐付く知識グラフ」が出来上がっていきます。
この視点で価値ある情報を作りつつあるのがLinkedIn。プロフェッショナル・ネットワークという前提を生かして、同じ分野のプロが読んでいるニュースを見つけることができるようにしています。
Appleもニュースを読むことについて見逃していません。OS XやiOS 7で搭載される最新のSafariには「Shared Links」という機能が搭載され、TwitterやLinkedInでつながる友人が共有したリンクをブラウザの中で見つけることができる仕組みを搭載しました。Appleは自分でSNSをやらない代わりに、ソーシャル上の情報を上手く活用する取り組みを強めていると言えます。
ただし、ソーシャルでニュースを読むには、自分にフィットするニュースをクリッピングしてくれる良いキュレーターをフォローしなければなりません。その点、はてなブックマークは簡単な定量調査ながら、日本のニュースリーディングのソーシャル化を早くから進めてきた、と言えるでしょう。
あと1週間の移行プラン- 自分のデータベース作りという視点
どの様にニュースに出会うか、という視点は、自分のキュレーションとソーシャルを上手く組み合わせるというブレンドのバランスを新たに見つけていかなければなりませんが、FeedlyはGoogle Reader終了後も、少し時間的な余裕をもたらしてくれそうです。
一方で、ソーシャルやシェア以前に、よりシンプルにニュースに出会うにはどうしたらよいか、また気になるニュースを、後で使える形でクリッピングするにはどうすれば良いか、という問題をまず考えなければなりません。
幸いなことにFeedlyはIFTTTに対応したので、例えばFeedly上で「あとで読む」と設定した記事を自動的にEvernoteにクリップする、という使い方が可能になります。レシピを作りましたので、もしよろしければこちらからどうぞ。
あるいはニュースとの出会いにソーシャル経由を求める際、Twitterが最もスピーディーでシンプルな手段になりますが、だったら既存のニュースサイトについてもTwitter経由でニュースを読むようにすれば良いじゃないか、と言うのも1つのアイディアになると思います。
まだまだ増やしていきますが、ひとまず私が読んでいるニュースのTwitterアカウントをまとめたリストを作ってみました。https://twitter.com/taromatsumura/newssource
またこれで、1週間ほど考えつつ、色々ブラッシュアップしていこうと思います。