北朝鮮が一週間ぶりに発射、300mmロケット弾か
3月9日午前7時36分、北朝鮮が東部の咸鏡南道宣徳付近から北東方向の日本海に向けて複数種類の飛翔体を発射しました(韓国軍は当初「3発が発射された」としていたが後に修正)。韓国軍によって観測された飛行数値は水平距離200km、最大高度50kmの通常軌道です。これは過去の発射事例に照らし合わせると2016年に「300mmロケット弾」が発射された際と同じ飛行性能で、同一の兵器が使用された可能性が高いでしょう。
- 韓国国防部広報Twitterアカウント
つまり北朝鮮軍は新兵器の試験ではなく既存兵器を用いた通常訓練を行っています。金正恩の視察が行われた2月28日の陸海空統合打撃訓練から始まり3月2日のミサイル発射に続く一連の大規模演習が今も行われていることになります。
アメリカ軍の北朝鮮兵器コードネーム
- KN-09・・・8連装300mmロケット 最大射程200km
- KN-25・・・4連装600mmロケット 最大射程380km
※口径は北朝鮮側の発表が無く推定値、射程は実射での観測値。KN-09は2013年、KN-25は2019年に初めて試射。