【京都市西京区】西山山麓柿街道で幻想的風景と出会う 冬野菜は終焉 待たれるたけのこ 春はすぐそこ!
高野新笠は、平安京遷都以前からこの地に根付く和氏の乙継と土師氏の真妹との間に生を受けました。この土師氏の一族が後に、桓武天皇に下賜され、大枝(おおえ)朝臣と称し、山城国乙訓郡大枝郷を本拠地としたといわれます。
そんな歴史ロマンあふれる柿街道を2024年3月8日に訪れると何とも言えない幻想的風景に出会うことが出来ました。思わずパチリ!
柿農家の軒下販売はほとんどが休店中ですが、千文農園や安井農園など一部で冬野菜の販売が行われてきました。白菜やかぶら、大根、ほうれんそう、なばな(菜の花)人参など新鮮な野菜が格安です。
安井農園さんのお母さんに伺うと、「今年は2月が温かかったから、花が咲いてしまって、冬野菜ももう終わりやねえ。次はタケノコやなあ」と話します。この地域のたけのこは例年少し遅めで、3月下旬ころから出荷されるのだそう。
京都・西山では、純白でやわらかく、えぐみがない白子と呼ばれる美味しい筍が産出します。筍の生育に適している土壌が多く、畑地を丁寧に手入れしている筍農家さんの努力の結晶なのだそう。
たけのこ料理と言えば、西京区には「うお嘉」や「畑井」など名店揃いです。各々、自家所有の竹林でとれた筍を使った食事が頂けるのも魅力。9号線沿いから少し上がったところにある「筍亭」さんでは、農家の頃から代々受け継がれている一級品筍の産地、塚原の持ち藪で栽培し、土作りから収穫、調理まで一貫して行っているといいます。
新鮮な筍は収穫してからのスピードが大事です。この辺りでは、「湯を沸かしかけてから掘りに行け」とまで伝承されているのだそう。朝掘り上げて1時間後には持ち帰り、釜に入れ水のみで茹であげます。「筍のさしみ」が食せるのもこの辺りならでは。筍亭さんでは、今年の新筍を使った料理は、4月1日から提供される予定だそうです。詳しくは直接問い合わせてみてください!
「京料理 筍亭」(外部リンク)京都市西京区樫原鴫谷50 075-391-7191
「うお嘉」(外部リンク)京都市西京区大原野上里北ノ町1262 075-331-0029
「竹の子料理 畑井」京都市西京区大原野小塩町331 075-331-0902