ポストシーズンのサヨナラ勝ちはチーム史上3度目。サヨナラ打の相手は3人合わせて1000セーブ以上!?
アリゾナ・ダイヤモンドバックスは、0勝2敗で迎えたリーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第3戦に、サヨナラ勝ちを収めた。1対1の9回裏、1死満塁の場面で、ケテル・マーテイがクレイグ・キンブレル(フィラデルフィア・フィリーズ)からセンターへヒットを打った。
ESPNスタッツ&インフォによると、マーテイはポストシーズンでサヨナラ打を記録したダイヤモンドバックス3人目の選手。1人目は、2001年のディビジョン・シリーズ第5戦のトニー・ウォーマック、2人目は、2001年のワールドシリーズ第7戦のルイス・ゴンザレスだという。
22年前、ウォーマックは、1対1の9回裏、1死一、三塁の場面で打席に立ち、スクイズに失敗して――バットに当てることができず――2死二塁となった後、レフトとセンターの前に落ちるヒットを打った。ゴンザレスのサヨナラ打は、2対2の9回裏、1死満塁から。こちらは、レフトとセンターの前というより、遊撃を守るデレク・ジーターの後方に落ちた。
ゴンザレスの前の前の打者だったウォーマックは、二塁打を打ち、走者2人のうち1人を生還させた。ウォーマックとゴンザレスの間は、現ミルウォーキー・ブルワーズ監督のクレイグ・カウンセルだ。こちらは、死球で出塁した。
ポストシーズンでダイヤモンドバックスの選手にサヨナラ打を打たれたのは、スティーブ・クライン、マリアーノ・リベラ、キンブレルの3人だ。それぞれの時点における、彼らのレギュラーシーズン通算セーブを合計すると、24セーブ+215セーブ+417セーブ=656セーブとなる。その後も含めると、39セーブ+652セーブ+417セーブ=1108セーブだ。リベラの通算セーブは歴代1位、キンブレルは歴代8位に位置する。
クラインは、翌年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第5戦にも、サンフランシスコ・ジャイアンツのケニー・ロフトンにサヨナラ安打を打たれている。どちらも、そこで、セントルイス・カーディナルスの敗退が決まった。一方、リベラとキンブレルがポストシーズンに打たれたサヨナラ打は、スクイズや犠牲フライを含め、他にはない。
なお、リベラは、ポストシーズンの通算42セーブも、誰よりも多い。2位のケンリー・ジャンセン(ボストン・レッドソックス)が20セーブ、3位のブラッド・リッジは18セーブなので、2人合わせてもリベラに届かない。キンブレルの通算10セーブは、こちらも歴代8位だ。アロルディス・チャップマン(テキサス・レンジャーズ)と並んでいる。