姉はなぜ弟の遺体を切断したのか
優しい人間が、残忍な行為をすることもある。
■遺体切断事件か
遺体は、ポリ袋に入れられていました。別の報道によると、頭部はあごの部分が切断されていたり、足は太ももの部分で切断されていたとされています。
死体損壊と死体遺棄の容疑で逮捕された女性は、評判の良い明るく優しい女性だったと報道されています。
■遺体切断、バラバラ事件の動機
遺体が切断されるような事件は、猟奇殺人事件に見えますが、遺体切断の最も多い動機は、遺体の処分目的です。一人では運ぶことができない遺体を小分けしして処分するために切断します。
それ以外の動機として、人間を解剖してみたかったと語った犯人もいますし、切断した遺体をまるで芸術作品でも作るように飾っていた事例もあります。遺体を損壊することに快楽を感じる、快楽殺人のケースもあります。
今回のようなケースでは、処分目的の切断が考えられますが、あごの部分の切断や太もも部分の切断などは、処分のためには必要以上の切断です(ただし、第一報による情報なので、このあたりは後に修正されるかもしれませんが)。
容疑が事実であり、伝えられる供述通りだとすれば、姉は2週間前に弟の遺体を切断したことになります。処分目的であれば、なぜ2週間も自宅に置いてあったのかが、わかりません。
呆然自失状態だったのかもしれませんし、良い処分方法が思いつかなかったのかもしれませんし、あるいは肉親だからこそゴミのように捨てることはできなかったのかもしれません。
■明るく優しい女性でも
遺体を切断するような残虐な行為は、残忍な人間が行うと考えがちですが、そうとは限りません。
目の前にある遺体をなんとかしなければという追い詰められた思いで、普段は優しい女性も、遺体を切断します。正常な人でも、異常な状況では異常な行動を取るのは、よく見られることなのです。
*現状は、まだ死体損壊と死体遺棄の疑いによる逮捕であり、詳しい情報もありません。続報が入れば、またページをアップしたいと思います。→記事をアップしました(9月15日)。