沖縄が梅雨入り どうなる今年の梅雨?
今日(14日)、全国のトップを切って、沖縄地方が梅雨入りしました。沖縄の梅雨は東南アジア全体の雨季(モンスーン)にあたり、いよいよ、北半球は夏になったと言えます。今年の梅雨はどうなるのでしょうか?
1.梅雨は貴重な水がめ
梅雨の雨はうっとうしいイメージがありますが、沖縄では一年に降る雨の約6割が梅雨と台風によってもたらされるため、空梅雨は水不足の危険性をはらんでいます。
那覇の梅雨の雨量は平均すると445.5ミリですが、多い年には1129.0ミリ(1969年)、少ない年には56.0ミリ(1991年)と、その差は約20倍にもなります。
ちなみに、東京では多い年と少ない年の差は8倍です。大雨被害がない程度に、雨が降ってほしいのが本音でしょう。
2.どうなる今年の梅雨?
沖縄の梅雨入りは平年ですと、5月9日ですから、今年は5日遅い梅雨入りとなりました。沖縄の梅雨入りが遅くなったのだから、本州の梅雨入りも遅くなるのではないかと思うのが自然ですが、関東地方の梅雨入りと比べてみたところ、特別な傾向は見られませんでした。沖縄と関東地方の梅雨入りは約1か月違うため、その間に天気の傾向が変わってしまうようです。
日本の気象庁の予想によると、6月の降水量は平年並みの見通し。平年の関東地方の梅雨入りは6月8日です。
3.インドは100年以上の歴史
今年の梅雨は例年通り・・・では意味がないと文句をいわれそうですが、もともと、梅雨入り、梅雨明けは気象庁の予報官が決めるため、どちらかというと、予報官の心理を予想するといった方が正しいかもしれません。
でも、世界では梅雨の予報を科学的に100年以上前から行っている国があります。それはインドです。インドでは水源のほとんどを夏のモンスーンに依存するため、この時期の少雨は厳しい干ばつ、水不足を意味します。そのため、インド気象局は世界に先駆けて、1886年(明治19)6月に公式のインドモンスーン予報を発表しました。
では、先日、インド気象局が発表した今年のモンスーン予想をみると、平年並みの可能性が最も高く、46%の確率だそうです。やはり、ここでも平年並み・・・
インド気象局(India Meteorological Department,IMD)
「Long Range Forecast For 2013 South-west Monsoon Season Rainfall」