東京五輪開幕前日だった22日、韓国ではどんなニュースが読まれたのか？

国内ナンバー2のポータルサイト「Daum」の「デイリーアクセスランキング」およびでは、”宿敵”安倍晋三の五輪開幕式不参加がきっちり2つもランクイン。高い関心を見せた。いっぽうでより上位に入ったのは…（下記のリンク先に「UFO動画」あります）。

Daum ニュース　アクセス数ランキング（22日/日本関連以外のニュース見出しは、筆者が内容を簡略化し、記します）

五輪関連で最も関心が高いのは「選手村の未備」「ロシア選手団の不満」についてだった。これは韓国には伝統的に「客人はしっかりと迎える」という文化が強くあるため（食事を食べきれないほど振る舞う、という点はよく知られる）、東京五輪の混乱ぶりとして目についたか。

記事は日本からの情報の紹介がほとんどで、論評がなく、ロシア選手団の不満に対して組織委員会が「柔軟に対応する」とコメントした点を紹介している。

ちなみに韓国でも2014年の仁川アジア大会で「選手村のエレベーターが動かない」「扇風機しかない」といった不満が選手から出た。もはや自国の気候も違い、体格も違う選手たちが画一化された施設に長期宿泊して大会を戦うスタイルは古いか。多様性。

いっぽうで”宿敵”安倍前首相の開幕式不参加は9位、10位にランクインした。9位はソウル新聞の記事で、日本での叩かれっぷりを紹介。 不参加理由についてはこう論じた。

「現在、彼は東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の名誉会長を務めている。今回の判断にはトヨタ自動車、パナソニックなど今回のオリンピックの”ワールドワイドパートナー（最高等級スポンサー）でさえ開幕式の不参加を決めたことが影響しているとみられる」

10位の世界日報も日本での報道の紹介に終始。いっぽうで安倍氏についてはキッチリと「今回の招致活動の主人公」と伝えている。

それはそうと、五輪の話題よりも上位の「超自然現象」、そして7位の「自然現象」のランクインが目を引いた。

3位の全羅南道　ムアン市でUFO発見　防犯カメラにはっきりと映るの概要はこういったところだ。

現地の農村在住のキム・ジンギィ氏（38歳）が20日21時30分ごろ、夕食を食べた後に農場に向かう途中で上空に未確認飛行物体を発見した。慌てて映像を撮ろうとスマホをかざしたが、上手く撮れず。しかし農場に設定した防犯カメラにはしっかりと映っていた。村では警察や消防も出動するなど大騒ぎに。同記事のニュースソースも「地元警察からのプレスリリース」だった。そりゃ大事件だ。上記リンクには動画も紹介されているのでぜひ。

7位の巨大な雷が0.06秒だけソウルの大橋で目撃され「神か？」は、19日16時19分ごろに漢江への巨大な落雷が話題になっているというもの。こちらも記事で写真とGIF動画が紹介されている。

いっぽうで「もともと関心の強い層がどの話題に強い関心を見せているか」をうかがい知れる「デイリーコメント数ランキング」には東京五輪の話題は入らなかった。ほとんどが来年の大統領選関連のものとなっている。

Daum ニュース　コメント数ランキング（22日/日本関連以外のニュース見出しは、筆者が内容を簡略化し、記します）