T-MobileがApple MusicのLTEデータ無料化で聴き放題に!そして9月8日という日付
T-Mobile USAのCEO、John Legere氏はTwitterで、Apple Musicのデータ通信量を無償化することを発表しました。これで、T-Mobileの契約ユーザーは、LTE回線を使っていてもデータ通信量を気にせずに音楽が楽しめるようになります。
もともとT-Mobileは、 キャリアの常識を覆す「Uncarrier」戦略を打ち出していました。その第6弾として #MusicFreedom と呼ばれる、ストリーミング音楽のデータ無料化を打ち出してきました。
Pandra、Spotify、iTunes Radio等のサービスはこれに含まれていましたが、6月30日にスタートしたApple Music(とその前身となるBeats Music)は、この無料化の範囲に含まれてきませんでした。
とはいえ、私も含め、ユーザーとしては「やらないわけがない」と信じていた部分もあったわけで、7月28日のLegere氏のツイート以降、すぐに無料化が実施されました。これで、いちいち家のWi-Fiで「今日聴く音楽」を選んで出かけることなく、通勤や通学中にFor YouやNewの音楽やミュージックビデオを楽しめます。
日本でもストリーミング音楽が盛り上がってくれば、リスナーとしては、T-Mobileのような「音楽データ無料」、もしくは数百円の「音楽定額オプション」を提供してほしいですね。
「9月8日」iPhone向けJUMP! On Demandのキャンペーン終了日
さて、John Legere氏のビデオではもう一つ、憶測を呼びそうな情報が収められていました。このビデオはApple Musicが主題ではなく、月額料金を支払い続ければ最新のスマートフォンにいつでも交換できるJUMP! On DemandのiPhone向けキャンペーンのためのものでした。
このプランは、今使っているスマートフォンをT-Mobileの店頭で下取りに出して、iPhoneを新たに購入する際、iPhone 6で月額15ドルから、iPhone 6 Plusで月額19ドルからの固定料金で使い続けることができる仕組み。
もし24ヶ月支払っても、このキャンペーン金額なら360ドルで、298ドル安くiPhoneを手に入れることができます。しかも、このプランに入っていれば、今年の後半に発売されるiPhoneへの追加料金なしでの乗り換えられ、前述の月額15ドルも固定。
こうして、新型iPhoneを前に、先にT-Mobileに乗り換えるユーザーを増やしておこう、という施策なのです。
気になるのが、このキャンペーンの終了日が9月8日であること。雰囲気としては、この近辺で新型iPhoneが発表になるタイミング。T-Mobileが抱えているiPhone 6・iPhone 6 Plusの在庫整理と、新型iPhone商戦への先手が打て、顧客にとっては安くiPhoneを使い続けられる、絶妙なキャンペーンにも見えます。
ただ、シンプルさが売りだったT-Mobileのプランが、だんだん日本の携帯電話会社の契約のように複雑化している点は、コンセプトであるUncarrierに逆行するように感じます。