読売入団のグレゴリー・ポランコは筒香嘉智に押し出されたのか。筒香入団の半月後にパイレーツから解雇
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読売ジャイアンツに入団したグレゴリー・ポランコは、昨年の8月末に解雇されるまで、ピッツバーグ・パイレーツにいた。2021年は、いずれもライトとして91試合に先発出場。最後はパイレーツのシーズン128試合目だったので、その時点の割合は70%を超えていた。故障者リストに入った2度のスパンを除くと、割合は80%近くなる。
一方、筒香嘉智がパイレーツに入団したのは、8月半ばだ。そこから、スターティング・ラインナップに名を連ねた32試合のポジションは、ライトが20試合を占めた。他は、一塁が9試合、レフトが2試合、DHは1試合だ。
筒香の入団により、ポランコはパイレーツから押し出されたようにも見える。ただ、筒香が入団しなくても、パイレーツはポランコを解雇していたのではないだろうか。
オールスター・ブレイクを迎えた時点で、パイレーツは20以上の借金を抱え、地区最下位を「独走」していた。一方、ポランコは5年3500万ドルの最終年。この契約には2022年と2023年の球団オプションがついていたが、パイレーツが破棄するのは確実だった。2019年以降の不振――各シーズンのOPSは.726と.539と.637――からすると、2022年の年俸1250万ドルは高すぎる(2023年は1350万ドル)。また、夏のトレード市場で売ろうにも、買い手はなかったのだろう。
筒香がいなければ、ロースターから外れたポランコに代わり、8月下旬にAAAから再昇格したコール・タッカーあたりが、もっと多くの出場機会を得ていたと思われる。
なお、筒香はオフにFAになった後、1年400万ドルでパイレーツに戻った。背番号は「32」から「25」に変更する。これまで、パイレーツの「25」は、ポランコが使用していた。
パイレーツから解雇されたポランコは、その直後にトロント・ブルージェイズとマイナーリーグ契約を交わした。そして、傘下のAAAで24試合に出場し、打率.374(91打数34安打)と出塁率.436、ホームラン9本と二塁打7本、失敗なしで5盗塁を記録した。メジャーリーグでは、シーズン20本塁打以上が2度(2016年と2018年)、20盗塁以上は1度(2015年)。30歳の年齢は、筒香と同じだ。