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このまま穏やかに年は越せない!?大みそか午後から寒気流入へ…警報級の暴風雪も:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
30日9時の予想天気図(気象庁HPより)。高気圧が足早に通過し低気圧が近づく。

30日は日本付近が南から高気圧に覆われ、日本海側でも久しぶりに穏やかな天候となりそうですが、このまま年を越せるわけではなさそうです。

日本海にはすでに次の低気圧があり、通過後の大みそか午後には早くも次の寒気流れ込み、暴風雪となるところも出てきそうです。
元日~Uターンラッシュにかけての見通しも含めて気象予報士が解説します。

一時的に気温高くても…

30日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
30日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

30日は朝のうち、日本海側でも雨や雪がやむところが多いですが、夜にかけて日本海から低気圧が近づくため、あちこちで雨や湿った雪が降りそうです。
これまでの積雪が多い新潟なども含め雨になるところがあるため、雪崩や落雪に気をつけましょう。

今回の雨や雪をもたらす低気圧は、31日(火)にはもう東の海上へ抜けていき、冬型の気圧配置に変わる見込み。

低気圧が北日本付近を通過しているうちは南風が入って、30日夜~31日朝もさほど冷え込まないところが多く、31日の昼頃までは気温が高いところが多いですが、31日の夕方から一気に冷えてきそうです。

年越しは北風強まる…「警報級」の暴風雪のところも

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

31日(水)夜~1日(木)朝にかけては日本海側では雪や雨の範囲が広がり、ふぶくところもあって特に北日本の日本海側では警報級の暴風雪になるおそれも。
太平洋側の各地や山陽・九州・沖縄では初日の出が見られそうですが、北風が冷たいでしょう。

寒気の流入は1日の午前にかけてがいったんピークとなりそうですが、その後も日本海側は雪が降りやすい状態が続き、3日(金)~4日(土)にかけて再び寒気が強まります。

この"正月寒波"では、活発な雪雲が流れ込む先は今のところ北陸が中心になりそうですが、予報が少しズレるだけで東北や山陰でも大雪になるおそれも。Uターンラッシュの時期とも重なるため、最新の予報を確認するようにしてください。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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