JRへのクレームは不要。2時間前に行動すれば「遅延」は怖くない
●今朝の100円ニュース:火災、新幹線5時間停止(読売新聞)
昨年12月10日にも東海道線が乱れたことを覚えている人はほとんどいないだろう。朝方の強風によって愛知県三河地方で電車が遅れた。
僕は6時37分蒲郡発の電車に乗って豊橋に行き、新幹線「ひかり」に乗り換え、8時40分に東京駅に着く予定だった。大手町で9時30分に開場するセミナーを聴くのには余裕のあるスケジュールだと思っていた。
しかし、雨風に耐えて徒歩で蒲郡駅に着いたら電車が来ない。30分ほど遅れて到着した電車に乗ったら、途中で止まってしまう。普段は10分ほどで着く豊橋に1時間近くかけてたどり着き、親切で辛抱強い駅員に特急券を処理してもらった。「こだま」に乗って東京へ。着いたのは10時半を過ぎていたと思う。2時間ほど遅れてしまった。
遅刻したセミナーでは、首相夫人の「あいさつ」は聞き逃したものの、仕事に必要なパネルディスカッションは聴くことができた。ただし、反省点もある。出かける前にネットやテレビで運行状況を把握していたら、豊橋駅までタクシーで行くか運転再開するまで自宅でのんびりできただろう。強風で雨が吹き込んでくるホームで寒さと不安に震えることはなかったのだ。
多くの人の記憶に残りそうな「乱れ」が発生した昨日は、東京・門前仲町から蒲郡へと帰って来た。12時33分東京発の「ひかり」に乗る予定だ。今回は3時間ほど前に異変を察知した。
前回の反省を生かしたわけではない。「今朝の100円ニュース」を僕が書いている後ろでipadをいじっていた妻がネットニュースで沿線火災に気づいたのだ。東京や品川は大混雑になっていることを予想し、11時前の大江戸線に乗って、浅草線と京急を乗り継いで横浜に行き、新横浜も混んでいそうなので東海道線で小田原駅へ。小田原駅では新幹線乗換口の窓口は空いており、やはり親切で辛抱強い駅員に対応してもらい、臨時列車?の「こだま」に乗ることができた。
豊橋駅に着いたのは14時半過ぎ。普段の倍以上の時間がかかってしまったが、早めに情報を知って行動したおかげで予定の30分遅れ程度で帰宅することができた。我が家での新年会をドタキャンせずに済んだのが何より嬉しかった。
今朝の読売新聞によれば、JR東海は2時間以上遅れた新幹線の乗客には特急料金を払い戻している。この「2時間」はおそらく内規で定められており、2時間遅れならば乗客を目的地まで送り届けられる経験則があるのだろう。実際、昨年の僕は2時間遅れで東京に着き、今年は1時間半前に行動して30分遅れで豊橋に戻って来られた。
沿線の建物が2軒燃えた程度(けが人はいなかったらしい)で、在来線も含めて59万人もの乗客が悪影響を受けてしまった昨日の事故。JRの脆弱性を指摘する声は多い。しかし、怠慢とまでは言えないと思う。少なくとも現場の駅員は懸命かつ的確に働いていた。2時間程度のロスで帰って来られた僕はむしろJR東海に感謝している(特急料金の払い戻しはお願いしちゃうけど)。
新幹線のような長距離移動手段を利用するときは、3時間前に運行状況をチェックする。運行に乱れがある場合は、2時間前に行動する(もしくは行動をあきらめて寝直す)。混雑と臨機応変の対応が苦手な僕には必須の習慣だと感じている。