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ワインマニアが厳選。今年素晴らしいと感じた、3千円台の白ワイン5選

KOZE(こぜ)ワインマニアワイン初心者向け情報ライター

※お酒は20歳になってから。

2024年飲んで素晴らしいと感じた白ワイン

ワインマニアの筆者が今年発見した、もしくは再確認した素晴らしい白ワイン銘柄まとめです。価格はボトルでの購入を前提として、2千円台~3千円台(税抜)に収まる価格帯で選出しました。また、銘柄は2024年12月末の記事執筆時点で、ネット等の購入が可能な銘柄とし、極端なレアワイン等は除くものとしました。ぜひ休日のひと時にご参考ください。

①E.ギガル コートデュローヌブラン

定価は2,400円(税抜)

このワインは、同一の品名で、赤(ルージュ)と白(ブラン)があります。筆者からは白(ブラン)が特におすすめ。赤も美味しいですのが、見た目が赤・白ともに近しいので取り違えないようご注意を。

産地は、フランス・ローヌ地方。E.ギガルという大手社の定番ワインです。ワイン通にとってはいまさら言うまでもない銘柄で、著名度もあります。安定的においしい銘柄の一つ。

ブドウ品種でワインがわかる

ワインを知る上でおさえておきたいのが「原料となるブドウの品種」。ワインはブドウ品種によって味わいが大きく変わるため、品種の特徴をおさえるとワインがグッとわかりやすくなります。

こちらのワインは「ヴィオニエ」というブドウ品種をメインに、複数の品種をブレンドしています。ヴィオニエ種は、辛口でありながら華やかさのある白ワイン。シトラスの石鹸のようなさわやかな香りがあり、ワイン単体で飲むのに向いています。

まさにこのワインは、複数品種のブレンドながら、ヴィオニエ種の香りの特徴がよく出ています。酸味は強くないので、辛口が飲めるようになってきたワインビギナーさんにも薦めやすい銘柄。販路が一定にあり、ワインショップで見かける機会も多いことでしょう。

②ベティッグ ヴィーノデリージョン シャルドネ

定価は3,500円(税抜)

ワイン好きの間で注目されているトレンド系ワインの一つ。使用しているブドウ品種はシャルドネ。チリのワイン栽培地において最南端といわれる地で作られています。樽熟成を施しているワインで、コクを感じる一方、キレのある後味が魅力。

ワイン好きが注目しているのは、産地と味わいのギャップ。一般的にチリのワインというと肥沃な土壌で太陽をしっかり浴び、どっしりした味わいのものに仕上がる傾向にあります。一方で、こちらのワインは酸味がしっかりと伸び、後味も上品です。銘柄を伏せて飲めば、チリ産のワインと思わないはず。筆者は見事に「フランス・ブルゴーニュのワイン」と間違えました。今後も注目されることでしょう。

ブドウ品種は「シャルドネ」

シャルドネは世界中で栽培されている白ワインの用のブドウ品種です。「中立的な品種」ともいわれ、作られている産地や、作り方によって表情を変える七変化な品種とも言えます。このワインは土地や作り方や個性を楽しみたいものです。

③ポールクルーバー エステート シャルドネ

定価は3,700円(税抜)

今回紹介の中では最も高額なワインです。定価表記なので、ネット通販等で最安値を探せば3千円台前半で見つかるはずです。ブドウ品種はシャルドネ。

一言でいうと、香ばしいコクと、上品な酸のバランスが秀逸なワイン。ワインにおいて「酸味」は後味にキレを持たせ、ワインを飲む際に飽きさせない重要な要素です。このワインも、樽熟成由来の香ばしさと、ほどよい酸味が魅力。リンゴのような香りも感じられ、全体的にバランスが良いワインです。毎年安定しておいしいので覚えておきたい銘柄の一つ。こちらのワインも、シャルドネ種を用いています。

④ワイルドバーグ コウテリィ セミヨン ソーヴィニヨンブラン

定価は2,580円(税抜)

販路が限定されていますが、近年日本に輸入を開始したワインの一つ。ブドウ品種は2種ブレンド。

ブドウ品種は「セミヨン」「ソーヴィニヨンブラン」

こちらのワインはセミヨンとソーヴィニヨンブランのブレンド。

セミヨンは、酸味が優しい品種として知られています。柑橘のような香味のほか、ほのかにはちみつのような香味もあり、ふくよかな印象のワインに仕上がります。

対してソーヴィニヨンブランという品種は、酸味が明瞭で、ハーブのような青い香りがすることで知られています。

こちらのワインは、コクとさわやかさ、それぞれ特徴ある品種をブレンドし、さらに木の樽で熟成することで味わいに複雑さを増やしています。フランスのボルドー産の白ワインを模したつくりに思えますが、この出来で2千円台は素晴らしく感じます。飲みごたえのあるコスパワインです。

⑤ステレンラスト オールドブッシュヴァイン シュナンブラン

定価は3,400円(税抜)

個人的に、いま一番推したい銘柄の一つ。シュナンブランと呼ばれる品種を樽熟成したワインです。この銘柄は、ここ2年くらいで注目度がグッと上がりました。具体的にいうと、2022年産の当該品がものすごく出来が良かったのです。そしていま販売中の2023年も、クオリティを何とか保っています。

ブドウ品種はシュナンブラン

産地によって味わいの傾向が変わるのがシュナンブラン。フランスのものは、りんごや洋梨のような香り。主要産地の南アフリカは、黄桃や花梨のような厚みのある果実の香りに変容します。

こちらのワイナリーは、南アフリカでシュナンブランだけで何種類も白ワインをリリースするというシュナンブラン専科のワイナリー。甘くない黄桃や洋ナシのような香味に、樽熟成由来の香ばしさ。後味にはちみつのような雰囲気も。2023年はまだまだフレッシュですが、もう半年も置いておけば角が取れもっとおいしくなるはず。

マニアの間で注目度が高い銘柄のため、早々に売り切れる可能性あり。お早めにどうぞ。注意点は似たような品名のワインが、同じワイナリーからたくさん出ています。「ステレンラスト オールドブッシュヴァイン シュナンブラン」という品名です。ご注意ください。

番外:ロバートソンゲヴェルツトラミネール

本記事は、すべて辛口ワインを述べていますので、辛口ワインが苦手な方に、甘口のすっきりしたワインとしておいしかったのがこちら。ライチのような果実味があり、かつ一定に感じる甘さがワインビギナーにもぴったり。しかもお値段1,600円(税抜)で買えます。安定的においしい銘柄としておすすめします。

銘柄まとめ

いかがだったでしょうか。この記事では自信を持っておすすめしたい、素晴らしい白ワインを紹介しました。一部、それなりの値段がするものがありますが、少しいい日にぜひともお試しください。

①E.ギガル コートデュローヌブラン

②ベティッグ ヴィーノデリージョン シャルドネ

③ポールクルーバー エステート シャルドネ

④ワイルドバーグ コウテリィ セミヨン ソーヴィニヨンブラン

⑤ステレンラスト オールドブッシュヴァイン シュナンブラン

番外:ロバートソンゲヴェルツトラミネール

ワイン初心者向け情報ライター

日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート有資格。インスタ3.4万人、Twitter2.1万人、スレッズ1.5万人、Youtubeワインチャンネル1万人。ワインのSNSで総フォロワー6万人強は日本トップクラス。ワインの飲み手を増やしたい、というモチベーションとともに、ワインがわからない方向けの初心者向けナビゲート記事を執筆。3千円以下のワインの啓発。南アフリカ産、スペイン産のワインを愛する。

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