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とっておきの日に選びたい。ワインマニアが選ぶ、間違いないスパークリングワイン6選

KOZE(こぜ)ワインマニアワイン初心者向け情報ライター

※お酒は20歳になってから

いい日はやっぱりスパークリングワイン

パーティーや年末年始のひとときやお祝い事が多いシーズン。

そんな時に、スパークリングワインは場を盛り上がるお酒として最高の選択肢の一つといえます。この記事では、ワインマニアの筆者が「これ選べば間違いない」というスパークリングワイン銘柄をご紹介します。

よくある間違い「泡の出るワイン=全部シャンパン」ではない

よくある間違いが、泡の出るワインをまとめて、シャンパン(シャンパーニュ)と呼んでしまうこと。端的に言うと、シャンパーニュは、スパークリングワインのうちの一種。泡の出るワイン全般はスパークリングワインと呼び、フランス・シャンパーニュ地方で伝統的な製法で作られるものが、シャンパーニュと名乗ることを許されます。

日本の和牛も、全てが神戸牛と名乗れないのと同じです。シャンパーニュは由緒あるスパークリングワインの一つ、と考えるのがいいでしょう。ということで、まずは鉄板の外さないシャンパーニュ銘柄を3つご紹介します。

おすすめシャンパーニュ「シャルル エドシック ブリュットレゼルヴ」

シャルルエドシックブリュットはおおむね1万円程度で買える名門シャンパーニュ。筆者の体感ではありますが、ワイン通に聞くと、この価格帯のシャンパーニュの中でこの銘柄を悪く言う人がいません。

味わいや香りに非常に複雑さがあり、熟したリンゴや焼いたパンのような香ばしい香りが強め。総じて「力強さ」を感じるシャンパーニュです。黒いラベルは見た目も風格があり、どこかカッコよさを感じる一本。迷ったらまずこれを。

おすすめシャンパーニュ「テタンジェ ブリュット」

8千円前後で購入可能なシャンパーニュです。香りは芳醇で、焼きリンゴや桃のような香りが感じられます。一方で後味は比較的すっきりとした果実みが残り、ついつい杯が進むシャンパーニュ。個人的にテタンジェブリュットは、クセのない安定感ある銘柄だと思います。外さない1本といえます。

なお、テタンジェが作る上位版のワインに「コントドシャンパーニュ」という銘柄があります。価格は2万円強するものの、大変に素晴らしいシャンパーニュで、香りの複雑さと羽が生えたような軽やかな香味が混在したワインです。機会があればそちらもぜひ。

おすすめシャンパーニュ「ポルロジェ ブリュット」

こちらも1万円程度のシャンパーニュです。ワインの熟成において、木の樽を使うことは多くありますが、ポルロジェは木の樽を用いず、ステンレスタンクで熟成を施します。木の樽の熟成は香ばしさを付与しますが、このワインは逆にブドウの果実味が前面に出たつくりとなっていて、フレッシュな味わいを楽しむことができるワインです。

これら3つは少し通向けの選択肢と言って良いでしょう。

シャンパーニュの良さってなんだ?

端的に言うと、シャンパーニュで生み出されるものと、そうでないスパークリングワインの徹底的な差は

・泡のきめ細やかさ

・味わいの複雑さ

の二つではないかと筆者は考えています。

特に泡のきめ細やかさ・粒子のような泡立ちはシャンパーニュの製法(瓶内二次発酵と呼ばれる製法)で生まれるものであります。シャンパーニュの泡はグラスの中で繊細に輝きます。ぜひ泡立ちの美しさも感じ取ってみてください。

シャンパーニュの代替で、これがうまい。

さて、シャンパーニュはフランスのシャンパーニュ地方の由緒ある特産品ですが、世界に目を向けると、シャンパーニュ品質を目指して作った世界のスパークリングワインが多数存在します。高級シャンパーニュほどではないものの、クオリティは負けておらず、なによりも本家シャンパーニュよりは廉価である点が特徴です。

安心院スパークリングワイン

こちらのスパークリングワインは、まさかの日本・大分県産。しかもこのワインを作っているのは、焼酎の「いいちこ」を作っている企業です。日本のスパークリングワインを代表する品質であり、製法はシャンパーニュを模した瓶内二次発酵。きめ細やかな泡、香ばしいコク、果実味が表現された素晴らしいスパークリングワインです。価格も4千円前後とリーズナブルな点が見逃せません。

ハッティングレイバレー クラッシックブリュット

6千円台のワインです。近年スパークリングワインの産地として頭角を現しているイギリスのスパークリングワインです。キレのある酸味と、上品な味わいのバランスが特徴。特にシャンパーニュは酸味のノリがしっかりとしたものが多いため、プロフェッショナルでも、銘柄を伏せてこのワインを飲めばシャンパーニュと間違える可能性が非常に高いといえるでしょう。

グラハムベック ブラン・ド・ブラン

最後は4千円程度で購入ができる南アフリカ産のスパークリングワインです。南アフリカ産の泡も、徐々に品質が向上していますがやはり筆頭格はこのグラハムベックというワイナリー。ブランドブランはシャルドネ種100%で作られたスパークリングワイン。

こちらもリンゴを思わせる果実の香りと、一定の複雑さを感じ、充分に場を彩ることができるスパークリングワインでおすすめできます。

迷ったらスパークリングワイン

やはりスパークリングワインはシャンパーニュを筆頭として、お祝いのシーンやパーティーなどでの映える感じも強く、この時期に確実に活躍できるワインです。ぜひみなさんも、せっかくのこの時期、スパークリングワインを楽しんでみてください。

銘柄まとめ

①シャルル エドシック ブリュット

②テタンジェ ブリュット

③ポルロジェ ブリュット

上記はれっきとした「シャンパーニュ」です

④安心院スパークリングワイン(日本)

⑤ハッティングレイバレー クラッシックブリュット(イギリス)

⑥グラハムベック ブラン・ド・ブラン(南アフリカ)

上記はシャンパーニュ同様の製法を用いた、他国の素晴らしいスパークリングワインです。

ワイン初心者向け情報ライター

日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート有資格。インスタ3.3万人、Twitter2万人、スレッズ1.4万人、Youtubeワインチャンネル1万人。ワインのSNSで総フォロワー6万人強は日本トップクラス。ワインの飲み手を増やしたい、というモチベーションとともに、ワインがわからない方向けの初心者向けナビゲート記事を執筆。3千円以下のワインの啓発。南アフリカ産、スペイン産のワインを愛する。

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