コスプレ歓迎!密にならず馬と一緒にイルミネーションが楽しめる東京メガイルミ
"密"にならない広々とした競馬場でのイルミネーション
この秋から来年1月11日にかけて、東京都品川区にあるTCK大井競馬場(以下、TCK)で、今年も競馬場の施設を利用してイルミネーションが楽しめる「TOKYO MEGA ILLUMINATION 2020-2021」(以下、東京メガイルミ)が開催されている。
新型コロナウイルス拡大防止の影響で、今年はイルミネーションやイベントが断念される話をよく聞くが、この東京メガイルミは広々とした競馬場の施設を利用して開催される完全屋外型イベントであるため、いわゆる"密"にならない状況で楽しめるのが特徴だ。
「チケットは1週間前より1日あたりの入場人員に制限を設けて販売しております。現在で1日あたり、約5000人をめどとしております。」(TCK)
大井競馬場の広さは38万平方メートル。競馬場としての収容人員は約63000人だ。これほど広大な場所に仮に最大5000人が集まったとしても、かなりスカスカな印象になるはずだ。
馬がびっくりするので、競馬非開催日のみ実施
東京メガイルミは2018年からスタートしたイベントで今回が3回目。秋から年末にかけて、大井競馬場で競馬が開催されていない週末を中心に開催されている。
競馬の開催日に行えない理由は「馬がびっくりしてしまうため」(TCK)とのこと。そりゃそうである。競馬と関係ない場所がキラキラと繰り返し光り輝いたら、それを気にする馬は必ずいるだろう。
特に「虹色に輝く光の大噴水」は音楽とともに馬場内から大きな噴水が文字どおり虹色に輝いて放たれる。その演出は昨年よりグレードアップされているということで、かなりの見ごたえだ。「TOKYO CITY KEIBA」というロゴも光り輝いている。馬優先主義を貫く普段の競馬場ではありえない演出だ。
スタンド横の広場ではオーロラのように見せる演出が施されている。夕方の薄暗い時間と完全に日が暮れた時間帯では、また違う雰囲気が楽しめる。
ふだんはパドックと馬場を行き来したり、馬券作戦で悩んだりするはずの場所がこんな癒しの場所になるとは…(笑)。
■マツコ徘徊 ~マツコ、自虐的な広報さんをフォロー~/tvasahi
2019年12月12日(木)深夜0時15分放送の『夜の巷を徘徊する』より
全長約100m「江戸桜トンネル」で記念撮影
※2019年撮影のため、前年度の仕様です。
■東京メガイルミ点灯式・みどころなど/東京メガイルミ公式
馬とふれあい、子供たちは動くイルミネーションで影踏み
今回、東京メガイルミに来てみて意外だったのは、家族連れのお客様がとても多かったこと。イルミネーションといえば、カップルなど大人が楽しむイベントというイメージがあったが、まったくもって覆された。
お子様の入場者の皆さんは、かなり元気に走り回っていた。中でも、スタンド上部から照らされた動くイルミネーションを使って影踏みをしている姿が強く印象に残った。カラフルなLEDに照らされた地面を大はしゃぎで走って遊んでいるのだ。とても楽しそうだし、イルミネーションを体験型アトラクションのように使うとは驚いた。
もちろん、競馬場ならではのお楽しみとして、馬とのふれあいも忘れてはいけない。
東京メガイルミらしく、電飾コーデされたポニーたちが子供たちとのふれあい、写真撮影に応じていた。このようにほのぼのとした馬と子供のふれあいが、馬券の自動発売機の目の前で行われていた。なんとも、シュール。一般的なテーマパークのように現実を忘れて夢の世界へようこそ!というのではなく、あくまでもここは大人の遊び場だよ、と諭してくれるような光景を筆者は気に入った。
11月28日、29日の今週末はコスプレイベント開催
さらに驚いたのは、この東京メガイルミの会場でコスプレイベントが実施されるということ。
東京メガイルミの内馬場にあるイルミネーションは、江戸桜トンネル、大正を意識した"レトロな和"がテーマとなっている。とくに、藤棚は大人気漫画『鬼滅の刃』の藤の家を彷彿させる。
そんな会場の特性を生かし、11月28日・29日はコスプレイベントを実施するそうだ。
「昨今のコロナ禍で、コスプレイベントの機会もかなり限定的になっていますが、ここならイルミネーションをセットに見立てて撮影することができます。」(TCK)
ふだん、メガイルミ開催中はあまり使われない競馬の観戦スタンドにコスプレイベント専用の荷物置き場やメイクルームが設けられるとのこと。なるほど、競馬を観戦するためのスタンドにそのような活用方法があったのか(笑)。
大井競馬場の自由度の高さに改めて驚かされた。
まだまだ可能性が広がる馬と一緒のテーマパーク
これだけ広大なスペースでのびのび遊べるのも、凝った仕掛けのイルミネーションを楽しめるのも、競馬という大人の遊びがあってこそのもの。コスプレユーザーが加わり、さらに競馬場の活用例がみられたことを嬉しく思う。今後もさらなる意外な企画に驚かされたいものだ。