【泥道、蹴っぽる】#6 レンジローバー クラシック オイル水漏れ何のその 錆も「あくまで道具です」
中古車サイト最安の個体 徹底的に整備
「クラシックレンジ」の愛称で知られる1991年式の初代レンジローバーに乗る舟山紀之さん。
インタビューを通じ、クラシックレンジの魅力と彼のこだわりを探りました。
すでにレンジローバーの価格高騰が始まっていた2020年の夏頃、中古車サイトで一番安かったこの個体を購入したといいます。
レンジ専門店ではなく普通の中古車店で購入し、お金と時間をかけて徹底的に整備したそうです。
手を入れた箇所はオイル漏れのひどかったエンジンに始まり、エアコンや電装関係など多岐に渡ります。
あえての錆び 道具感を表現
「イギリス本国で道具として使われているクルマ」というテーマで、都内にたくさんいるピカピカなレンジとは一線を画す仕上がりを目指しています。
ホイールをディフェンダー用の鉄製に変えてありますが、あえて錆びのあるものを選んだとのこと。
ご自身も仕事柄機械を扱うことに慣れており、オルタネータの交換など軽作業は自分の手でおこなっています。
レンジローバーの部品を扱うネットショップから部品を調達とともに整備作業に関する情報もいただいているといいます。
オフロードも楽しめる 当面は手放さず
近所の買い物からキャンプなどのアウトドア、それに関東近郊のコースでのオフロード走行までなんでもこなします。
現代のクルマのような電子制御はありませんが、豊かなトラクションのおかげで悪路でもオンロードの安心感のまま走破できると彼は語ります。
「コマンドポジション」と呼ばれる乗馬のような高い着座位置と広い窓のおかげで見晴らしも良く、快適な乗り心地が感じられました。
クルマが好きでいろいろ乗ってみたいとは思うものの、「このレンジを手放してまで乗り換えるという想像はできない」と語る舟山さん、相当な愛着がうかがえました。