スーパーウエルター級3団体統一王者となったジャーメル・チャーロが敗者を労わった一言
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9月26日興行のメインイベントとなったWBC/WBA/IBF統一スーパーウエルター級タイトルマッチは、ジャーメル・チャーロが第8ラウンド21秒でジェイソン・ロサリオをKOし、3本のベルトを束ねた。
![Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00200385/image04.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
両者には差があった。初回、6回とWBCチャンピオンはWBA/IBF王者からダウンを奪う。
![BZA PR/SHOWTIME Sports 提供](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00200385/image03.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
そして第8ラウンド。ジャーメル・チャーロがロサリオの顔面を狙ったジャブがグローブを叩く。次の瞬間、WBCチャンピオンのジャブがボディーに決まると、ロサリオは腰からキャンバスに崩れ、大の字になった。立ち上がりかけたが、再び倒れ、レフェリーが試合を止めた。
![Photo: Amanda Westcott/SHOWTIME](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00200385/image02.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
試合後、統一王者は語った。
「俺が単なるパンチャーではなく、ビッグパンチャーであることを明確に示せたな。今夜はコーチが立てた作戦通りに試合を運べた。最初に奪ったダウンの後も、4回、5回とロサリオは前に出て、プレッシャーを掛けて来たよね。想定内だった。
今、自分は伸びているし、いかに相手を倒すかを学習している。俺の両拳には爆発的なパワーがあるんだ。今回は、他のパンチよりもジャブを上手く使った」
![Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00200385/image01.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
「ロサリオもいいパンチを持っているんだから、倒し方を覚えないと。今夜のフィニッシュはジャブだったが、その前に繰り出した幾つかのパンチで、彼はダメージを負っていた。最後のボディーへの一発は、トドメだ。
ロサリオが深刻な状態でないこと、そして無事に回復することを祈る。俺はリングで向かい合う全ての選手を尊敬しているからさ。
俺たち兄弟は、揃って永遠に百獣の王さ。ずっとそうだった。夢を叶えたね。今夜のファイトは、夢と宿命の一部だ。非常に満足しているし、幸福を感じる。
自分の体と相談し、次の試合を決めていくよ。俺は王であり、頂にいる。次の獲物は誰だ?」
ジャーメルがロサリオの体を気遣う発言を聞き、私が思い出したのは、レノックス・ルイスがアンドリュー・ゴロタを初回95秒でKOで下したファイトである。
試合直後、ルイスは「ゴロタが深刻な状態でないことを祈る。ボクシングはハードなビジネスで危険がつきものだから」と、敗者を慮った。https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20180111-00078831/
今回のジャーメルの言葉と内容はほぼ同じ。統一スーパーウエルター級チャンピオンは、知性も感じさせる。
確かに、チャーロ兄弟の次戦が楽しみだ。