【河内長野市】国宝特別公開の前に、しだれ桜が一気に開花!河内長野の名刹・金剛寺の桜は今が見頃です
今年はゆっくりかと思えば、ここにきて急に春が来たという気がします。開花から満開までの速度が例年に比べて早いのではないでしょうか?私が住んでいる近くにある桜も、あっという間に満開になろうとしています。
さて河内長野市内にはいろいろなところで桜が見られますが、個人的にイチオシと思っているところが、天野山金剛寺の境内にあるしだれ桜だと思っています。
定番と言えばそれまでですが、やはり河内長野の春を告げるのが金剛寺のしだれ桜だと思った私は、曇り模様ではありましたが、どんな咲き様かと見に行ってきました。
ちなみに、昨年も同じように3月末に金剛寺に行き、しだれ桜を愛でました。この画像は昨年のしだれ桜です。さて今年はどんな桜が見られるでしょうか?
踊る気持ちを押さえながら、伽藍の方に向かいます。
こちらが、今年2022年のしだれ桜です。撮影したのた時、少し曇りがちなのが残念ですが、しだれ桜は見事に満開です。
ところで、しだれ桜とは、ヒガンザクラ(彼岸桜)ことエドヒガンから生まれた狭い意味でのシダレザクラ。それにベニシダレとかウジョウシダレなどを加えた、広い意味でのシダレザクラがあるそうです。
しだれ桜を拡大してみました。上から花が降り注ぐように見えるしだれ桜は、ずっと見続けていたい、そんな美しさですね。
しだれ桜の花びらを拡大しました。ソメイヨシノよりもピンク色の色が鮮やかですね。
しだれ桜は今週中がピークのようです。河内長野の春を告げる存在といってもよさそうなみごとな桜。この週末にも、ぜひ見に行ってみましょう。
もちろんソメイヨシノなど、ほかの桜も境内に咲いているので、思う存分ピンクのシャワーが浴びられます。
ところでしだれ桜の満開はちょうど年度末と重なってしまいました。そのため仕事の関係で、どうしても桜を愛でる余裕がないという人もいるでしょう。
しかし、桜が散ったあとにも金剛寺では貴重な機会が。天野山金剛寺では、令和4年春の国宝公開として、4月と5月の2回にわたり、それぞれ異なる国宝の公開を予定しているそうです。
1、4月14日(木)から18日(月)の5日間、国宝 金剛三尊像を公開。
上の日程で、金堂内にある御本尊の大日如来(だいにちにょらい)坐像、脇侍(きょうじ:本尊の両脇に侍するもの)の降三世明王(ごうざんぜみょうおう)坐像・不動明王(ふどうみょうおう)坐像が公開されます。
これは、尊勝曼荼羅(そんしょうまんだら:密教における災害の消滅や利益の増加を祈願して修される<学んで身に着ける>、尊勝法の本尊)として、3体の仏像1組で表したもの。平安から鎌倉時代のに作られたもので、半世紀の歳月をかけて3体が揃えられたとか。
普段は、金堂の内陣と外陣の境には建具があって、中の様子は見えませんが、この5日間は特別に建具が取り外されるので、本尊と脇侍がはっきりと見られる貴重な機会です。
2、5月3日(火)から5日(木)の3日間、国宝「日月四季山水図屏風」を公開
これは本坊奥殿で公開されます。6曲1双の屏風で、室町末期16世紀中頃の作と言われ、作者は不明。独創的な図案的な構図と装飾的な趣があり、桃山時代の作との説もあるそうです。
どちらの国宝特別公開も9:00〜16:00の間に行われ、特別拝観料は1,000円です。
春を告げる天野山のしだれ桜が咲き、そのあとに続く国宝特別公開。この機会に、歴史ある山寺に参拝することは、河内長野ならではの春の愉しみのひとつ!
天野山金剛寺(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市天野町996
拝観時間:9:00~16:30
拝観料金:伽藍:大人200円、小学生100円
本坊:大人300円、小学生100円(令和5年3月31日まで)
大人のみの共通拝観券400円(令和5年3月31日まで)
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバスに乗車。天野山バス停からすぐ