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藤井聡太王位、二十代最初の対局は豊島将之九段! 7月20日・21日、王位戦七番勝負第3局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 7月20日・21日。兵庫県神戸市・中の坊瑞苑において、お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負第3局▲豊島将之挑戦者(32歳)-△藤井聡太王位(20歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 史上最年少の14歳2か月でデビューして以来、十代のうちにおそるべき実績を残した藤井王位。7月19日の誕生日を迎えると20歳になります。

 十代最後の公式戦は棋聖戦第4局。五番勝負は3勝1敗で永瀬拓矢王座の挑戦を退け、防衛を果たしたばかりです。

 王位戦第2局、棋聖戦第4局、王位戦第3局と、藤井王位は短期間のうちに重要な対局が続きます。藤井王位の今年度成績は9勝3敗(勝率0.750)です。

 豊島挑戦者の今年度成績は7勝3敗です。

 豊島挑戦者は王座戦でも挑戦者決定戦に進んでいます。

 王位、王座を立て続けに奪取して「豊島二冠」となる可能性も大いにあるでしょう。

 王位戦第1局、第2局はともに角換わり腰掛銀で、先手番の側がリードを奪ってそのまま押し切るという進行でした。第3局は豊島挑戦者が先手。また角換わりになるのか、それとも相掛かりなど、他の戦型になるのか。シリーズ2勝目をあげるのは、はたしてどちらでしょうか。

 両者の過去の対戦成績は、藤井14勝、豊島11勝です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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