イチローの目の前で、この選手はイチローの通算安打を上回る!?
9月19日、デトロイト・タイガースは、コーディ・クレメンスをAAAへ降格させた。この動きは、ミゲル・カブレラの復帰に伴うものだ。左の上腕を痛め、カブレラは、今月上旬から故障者リストに入っていた。
昨シーズンから今シーズンにかけて、カブレラは、いくつものマイルストーンにたどり着いた。昨年8月に500本目のホームランを打ち、今シーズンは、4月に3000本目のヒット、5月には600本目の二塁打を記録した。現時点の本数は、506本塁打、3079安打、607二塁打だ。それぞれの歴代順位は、27位と25位と14位(安打は、ベースボール・リファレンスではなく、MLB.comに従えば24位)。すぐ上には、509本塁打のゲリー・シェフィールド、3089安打のイチロー、624二塁打のハンク・アーロンがいる。
今シーズン、タイガースは、あと16試合を残している。カブレラは、ここまで102試合に出場し、92本のヒットを打っている。そのうち、ホームランは4本、二塁打は10本だ。
シーズンが終わるまでに、あと4本塁打を積み上げ、シェフィールドを超えるのは難しい。アーロンを上回るのは、無理だろう。こちらは、あと18本の二塁打が必要だ。けれども、あと11本のヒットを打ち、イチローを追い抜くことはできるのではないだろうか。
タイガースは、10月3日から5日まで、レギュラーシーズン最後の4試合を、シアトル・マリナーズのホームで行う。10月4日は、ダブルヘッダーだ。
それまでの12試合でカブレラのヒットが10本以下にとどまり、タイガース対マリナーズの4連戦でイチローが球場に来れば、カブレラはイチローの目の前で、3090本目のヒットを打つチャンスがあるということだ。イチローは、マリナーズに籍を置いている。
なお、イチローとカブレラは、ア・リーグのシーズン安打トップ10に、3度揃ってランクインしている。2009年は、イチローが1位(225安打)、カブレラは4位(198安打)。2010年は、イチローが1位(214安打)、カブレラは10位(180安打)。2011年は、イチローが9位(184安打)、カブレラは5位(197安打)だ。