ステルス駆逐艦「ズムウォルト」、初の洋上試験へ
2015年12月7日、アメリカ海軍の新型ステルス駆逐艦「ズムウォルト」が、初の洋上試験に向かい大西洋に出ました。満載排水量1万5千トン近くに達する超大型駆逐艦で、斬新なステルス設計による船影はまるでSF映画に出て来るような未来感に溢れています。
「ズムウォルト」は対地攻撃用に特化した兵装を搭載しており、長距離誘導砲弾を発射できる2基の155mm砲と各種ミサイルを運用できます。その最大の特徴である2基の155mm砲は普段は砲身が砲塔カバー内に隠されており、ステルス能力を高めています。
補助ロケット推進部分を持つ長大な誘導砲弾を装填するために、155mm砲は砲身を垂直に立てて下から砲弾を装填する方式です。
- アメリカ海軍より大西洋で試験航海中のズムウォルト
なお一部の艤装(機関砲やレーダーなど)はまだ未装着の状態です。艦橋トップにあり回転している航海用レーダーは仮の物らしく、完成予想図ではこの部分に小さな塔状のレドームが置かれています。