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天皇陛下の深い愛 「雅子さまとの二人三脚」から 愛子さまが加わって「ご家族3人のチーム」へ?

つげのり子放送作家、ノンフィクション作家(テーマ:皇室)
天皇皇后両陛下(写真:ロイター/アフロ)

2月23日に行われた、天皇陛下の64歳の誕生日を祝う一般参賀。冷たい雨が降る中にもかかわらず、皇居には午後の記帳と合わせて1万6千人近くもの人々がお祝いに訪れたという。

皇居・宮殿のベランダには、向かって右側に天皇陛下と雅子さま、愛子さまが並び、左側には秋篠宮さまと紀子さま、佳子さまが並ばれた。

紺色のドレス姿の雅子さまの横には、淡いパープルのドレスの愛子さま。抑えた色味だったのは、復興の途上にある能登半島地震の被災地を慮ってのことなのだろう。

天皇陛下の誕生日に際しての記者会見もまた、能登半島地震へのお見舞いの言葉から始まり、コロナ禍の落ち着きを受けて、雅子さまと共に地方公務やインドネシア訪問が実現したことに喜びを表された。

そして、この春、日本赤十字社への就職が決まった愛子さまについても、丁寧に現在の心境を話されていた。

陛下のお言葉には、これからの「令和の皇室」がどう歩んでいかれるのか、それを示唆する内容が含まれていたように思う。

◆天皇陛下の深い愛と強い意志

昨年の記者会見では、コロナ禍によって公務でのお出ましが減少し、「私も雅子も残念に思っていました」と、国民と直接接する機会を失っていたことへのお気持ちを吐露されていたが、そのお話の端々には、雅子さまを念頭に「雅子と共に」「二人で一緒に」「雅子と二人で」という言葉を使っていらっしゃったのが印象的だった。

ご結婚されてから陛下は、常に雅子さまを労り続け、二人三脚で国民に寄り添おうとされてきた。

プロポーズの際に、雅子さまを「僕が一生、全力でお守りしますから」とおっしゃった陛下にとって、ご結婚以来30年間、雅子さまは最愛の人であり、その最愛の人を守ることができなくて、どうして国民の幸せを支えることができるのかと、陛下はずっと思ってこられたのだろう。

2004年に「適応障害」だと発表されて以降、雅子さまが公務に携わることが困難になった時期もあったが、皇后となってからは、精力的に公務を務められてきたように思う。

いまだご体調に波はあるというが、この1年、宿泊を伴う地方公務やインドネシア訪問も無事に果たすことができ、陛下もまた、「安堵するとともに、嬉しく思いました」と述べられている。

そんな雅子さまの頑張りについても、陛下は贈りたい言葉として、「雅子には、私からこれまでの感謝の気持ちを伝えたいと思うとともに、この先の人生も引き続きよろしく、と伝えたい」と、30年の間、二人三脚で歩んでこられた雅子さまに、深い謝意を表された。

天皇ご一家(写真・筆者所有)
天皇ご一家(写真・筆者所有)

◆愛子さまが加わってご家族3人のチームへ

お二人はご夫婦で互いに支え合い、どんな些細なことでも話し合って理解を深め、象徴天皇とその伴侶である皇后のあるべき姿について、折に触れ時を費やし模索されてきたことだろう。

そして今、お二人の二人三脚に、愛子さまという心強い味方が加わって、春からはご家族3人のチームで公務に取り組んでいかれるのではないだろうか。

それは、物理的な労力の軽減だけでなく、愛子さまの笑顔が公務で訪れる先々で、きっと陛下や雅子さまの心を癒し、国民の中に入って触れ合うという、陛下が目指される「令和流」の皇室の在り方に明るい変化をもたらすはずだ。

昨年の一般参賀では、少し緊張されていた様子だった愛子さまも、今回は柔らかな満面の笑みを浮かべながら、隣の雅子さまに話しかけていらっしゃった。それに頷く雅子さまも、愛子さまを頼もしく感じられている様子であった。

すでに雅子さまにとって、傍らでほほ笑む愛子さまは、心強い存在となられているのかもしれない。

そう言えば天皇陛下は記者会見で、大リーガーのスーパースター・大谷翔平選手や、将棋の藤井聡太八冠の話題にも触れ、「若い世代の人々が、日々の努力の積み重ねにより新たな世界を切り開いていく姿は、私たちに明るい夢と希望を与えてくれました」と話された。

愛子さまも今年社会人となる若い世代だ。どんな新たな世界を切り開いていくのか、陛下も楽しみにされていることだろう。

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放送作家、ノンフィクション作家(テーマ:皇室)

2001年の愛子内親王ご誕生以来、皇室番組に携わり、テレビ東京・BSテレ東で放送中の「皇室の窓」で構成を担当。皇室研究をライフワークとしている。西武文理大学非常勤講師。日本放送作家協会、日本脚本家連盟、日本メディア学会会員。著書に『天皇家250年の血脈』(KADOKAWA)、『素顔の美智子さま』『素顔の雅子さま』『佳子さまの素顔』(河出書房新社)、『女帝のいた時代』(自由国民社)、構成に『天皇陛下のプロポーズ』(小学館、著者・織田和雄)などがある。

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